痛みや痺れ
「正座をしていたら足がジンジンしてきた」
「腰から足にかけてビリビリ痛む」
——誰もが一度は経験したことのある、あの独特な感覚は、体からの立派な「メッセージ」。
痺れや痛みがどうやって起こるのか?解説してみます。
私たちの体には脳から手足の先まで、まるで電線のように神経が張り巡らされています。
指先が何かに触れたとき、その情報は電気信号に変わり、神経という「電線」を通って脳まで届きます。脳はその信号を受け取って、初めて「あ、何かに触れたな」と認識するわけです。
この「電線」のどこかにトラブルが起きると、信号がうまく伝わらなくなったり、変な信号が発生したりします。これが痺れや痛みの正体です。
正座を長時間していると、足の神経が骨や体重で圧迫されます。
すると、その神経に栄養や酸素を運んでいる細い血管まで押しつぶされてしまい、神経がうまく働けなくなります。
イメージとしては、ホースを足で踏んで水の流れを止めているような状態です。
水(血流)が止まると、その先の神経は「あれ、様子がおかしいぞ」と誤作動を起こし、ジンジン・ピリピリといった信号を勝手に発信し始めます。これが痺れの正体です。
正座をやめて圧迫がなくなると、血流が戻り、神経も落ち着いて元通りになります。
一方、椎間板ヘルニアなどで神経が長期間圧迫され続けると、神経線維そのものがダメージを受けます。
傷ついた神経は、まるで断線しかけた電線のように、触れてもいないのに勝手にビリビリとした信号を送り出してしまうことがあります。
これが慢性的な痺れにつながります。
指を切ったり、火傷をしたりすると痛いです。
これは、体が「ここが傷ついていますよ、守ってください」と教えてくれる、いわば正常な警報システムです。
皮膚や筋肉には「痛みセンサー」があり、組織がダメージを受けると、そこから発痛物質(痛みを引き起こす化学物質)が放出されます。
このセンサーが刺激されることで、脳に「痛い!」という信号が送られます。
炎症が起きている部分を軽く触れただけでもすごく痛く感じるのは、このセンサーが敏感になっているからです。
これがやっかいなタイプで、ケガをしていないのに、神経自体が壊れたり圧迫されたりすることで、勝手に「痛い」という信号を出し続けてしまうことがあります。
たとえるなら、火事が起きていないのに火災報知器が誤作動して鳴り続けているような状態です。
原因(ケガ)がすでに無くなっていても、神経の"配線"がおかしくなっているため、痛みの信号だけが出続けてしまうのです。
さらに、この状態が長く続くと、脳や脊髄(信号の中継地点)まで「痛みに敏感」になってしまい、本来なら痛くないはずの軽い刺激(服が擦れる程度)でも痛く感じてしまうことがあります。
どちらも共通しているのは、「神経が正常に働けなくなっているサイン」だということ。一時的なものなら心配いりませんが、痺れや痛みが長く続いたり、繰り返し起こったりする場合は、神経そのものに何らかのトラブルが起きているサインかもしれません。
痺れや痛みが数日経っても改善しない
手足に力が入りにくい
痺れの範囲がだんだん広がっている
排尿・排便のコントロールに違和感がある
こうした症状がある場合は、自己判断せず、専門家に相談しましょう。
体からのSOSサインを、早めにキャッチしてあげることが大切です。
