Wait
日々、生きているうえで攻めに転じる事は多いです。
ですが、時に相手の行動・反応を「待つ」場面もあるでしょう。
相手の行動・反応によって、それをこちらがどうこうするのではなく、合わせる。
合わせる事で、相手は安心であったり、信頼してくれたりします。
施術者にとって大切な能力のひとつに、「待つ」と言うのもあります。
治療者は、つい何かをしたくなります。
歪みを整えたい
筋肉を緩めたい
関節を動かしたい
痛みを取ってあげたい・・・
目の前のクライアントが楽になるよう、一生懸命になればなるほど、手を加えたくなるものです。
それは大切な技術であり、考えです。
ですが長年施術をしていると、不思議なことに気付きます。
施術者が頑張って変えた時よりも、クライアント自身による行動の方が変化が大きく、長持ちすることがあります。
背中にそっと手を添えているだけなのに、クライアントはこちらを信頼し、リピーターになってくれることがあります。
また時に、呼吸が深くなったり、寝落ちたり、お腹が鳴り始める方もいます。
これは僕が何か変化を起こさせたと言うより、クライアント自身が調整を始めた状態です(自然治癒力発動)
自然治癒力発動に、自発動と言うのがあります。
これはクライアント自身も意識してない、身体が勝手にピクピクと動き出す現象で、ストレスの溜まっている部位が楽なポジションに戻ろうとしている動きだ言われます。
元々身体には自ら整う力があります。
傷が治って行くのも、骨がくっ付いて行くのも、風邪から回復するのも同じです。
他人が何かをしたからではありません。
施術者は、時に「待つ」という時間も大切なのです。
触れた瞬間に答えを出そうとしない。
動かそうとしない。
矯正しようとしない。
クライアントの身体が、こちらに何かを伝えようとしているのを感じる。
それは
呼吸であったり
皮膚の温度であったり
筋肉の緊張の変化であったり
表情であったり。。
身体には身体のリズムがあり
心には心のリズムがあり
そのリズムに寄り添いながら待つと、施術だけでなく、人との関わりにも変化が起こるかもしれません。
人は変えられるものではなく、自ら変わるものです。
身体もまた同じです。
施術によって変えることではなく、変われる環境を整えること。
変化を信じて待つことも、時に大切なのです。
