低タンパク

師匠 池内秀暢先生の投稿より
■免疫を高めたいなら、総カロリーに占める たんぱく質の割合 を減らす ・・・・つまり低たんぱく食
糖質制限を行い、総カロリーのうち、その多くをタンパク質で摂取したらいいのか? それともある程度糖質も必要なのか? 時々これに関するご投稿を拝見いたします。
今回は「タンパク質摂取と免疫の関係」に限定し、ラットにて実験した学会発表論文の一部内容を、かいつまんでご紹介したいと思います。
この学会発表論文の掲載はアメリカの雑誌「ジャーナル・オブ・パラジトロジー」「セルラー・オブ・イムノロジ」』にそれぞれ掲載。
まず免疫には2つの方向の特性があることを理解してください。
1つは・・・・自分以外の体外の物に対して働く免疫(液性免疫) 手っ取り早く有害な菌に対して働く免疫です。
2つ目は・・・自分の細胞に対して、ウイルス感染やガン・ポリープなどの良性腫瘍などに対して働く免疫です。(細胞性免疫)
発展途上国で、外部の菌に感染し死亡する病気で一番多いのはマラリア。
先進諸国では、やはり免疫が絡む病気で亡くなるのはガンです。
マウスを用いてこのマラリアとガンに対して、どういう免疫の抵抗性を示すのかを実験。 マラリアは致死株を、ガン細胞も確実に死に至るレベルを移植。
結果は…
①通常食を与えたマウスは100%死に至る。
②タンパク質の割合を減らしていくと、抵抗性が強くなる。
つまり免疫が高くなるという事です。
③タンパク質の割合をさらに低下させ、5% 0% に減らすと、すべてのマウスが生き延びた。
さらにガンを移植したマウスは、ガンも消滅してしまった。
人間の場合は、ストレスや様々な生活習慣が複雑に絡んでまいりますので、このラットの実験通りにはいかないでしょうが、 免疫能に関して限定すれば、どうやら低たんぱくの方が、よろしいようです。
それにはまず自身の状態を知ることから始まります。
たんぱく質量は、血中たんぱくとアルブミンの血液検査を指標とすればいいと思います。
血液検査にて、両者に問題がなければ、低たんぱく。
問題が著しければ、高たんぱく。
これでよろしいのではないでしょうか?

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