手に職

文字情報とは理解が難しいです。

そこに写真や絵があったとしても、初めて行く場所や、やり方を理解するのは難しいです。

動画であっても、時にそれが難しい事もあります。

 

対面で、質問しながらでないととても難しい場面って多々あると思います。

 

ネット講習を受けると、『パソコンの右上に三本線を右クリックして、タスクに入れて下さい』と言われても、画面のどこに三本線があるのか?が分からないし、仮に見つけて開いても、タスクなんか無ければ、もうそれ以上先に進めません。

面と向かって接しながら聴きながらでないと、訳が分からない事ってあると思います。

 

動画でこの状況なら、写真で説明されても同じ世界を共有出来ているとは限らないので、伝える事は難しいです。

小説も、事細かく描写が書かれていますが、一人ひとりの頭の中にイメージが出来ている世界は違います。

主人公の顔や表情、声もイメージする人によって100通りです。

 

これくらい直接でなければ伝える事は難しいですが、『読めば分かるでしょ?!』とか、『そこに書いてあるでしょ?!』と言われても、それを観て理解出来るかどうかは、その読み手の理解力(イメージが出来るかどうか)の差があるので、正直、なんとも言えないと思います。

 

我々、柔道整復師の教科書には脱臼の整復方法が絵や写真入りで事細かく書かれていますが、それを読んで(観て)整復は出来ません。

そこには相手の痛がり方や関節の硬さ、筋肉の緊張が緩んでない状態などが書かれていないから。

いくら動画で見ても、それらは伝わらないので出来ません。

 

結局、私達は直接でないと伝わらないって事は多々あるのです。

 

将来的にAIがある程度普及して、運転や配送、調理なども全て自動になるのかもしれませんが、人の手によるモノは確実に必要で、それを守って行かなければ出来ない事(伝える事)が増えていくかもしれません。

 

手に職を持つと言う事は、それだけで凄い価値を持つと考えます。

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