口調

よく見かけると思います。初対面から友達の様な口調で話す人。

とてもフレンドリーで親しみやすいです。

親しくなっても敬語でずっと話されると、何だか距離を感じます・・・

 

先日、兄弟のやり取りを何気に聞いてました。

弟「〇〇してや~」

兄「いやよ!めんどくさい!」

弟「やろーやー!」

兄「お前が、○○したら考えても良いけどね」

弟「A(兄の名前)はつまらんの~」

兄「・・・。」

弟「A(兄の名前)は何でそうなん?!」

兄「いやよ!せんよ!!」

 

兄弟の会話として普通のやり取りです。

 

私は弟さんと仲良しです。

私とは、ひと回り以上離れています

彼は私にも上記の様な口調で接します。

とても可愛い存在なので、一緒に遊ぶ事も多々あります。

 

一方、お兄さんの方ともよく喋りますが、仲良しか?と聞かれれば、”先生”と”患者の関係です。

一緒に遊ぶ事はありません。

彼は私に常に敬語で話します。

私は彼を距離がある。と言うよりも、キチンとした大人だなとは感じます。

 

で、二人の会話を聴いていた時に思った事です。

 

私達は身内や恋人、親しい間柄となると敬語や謙譲語を用いて会話する事はありません。

普通に友達口調(ため語)で話します。

 

英語などの外国語と違い、日本語には同じ「おはよう」にも相手によって使い分けがあります。

親しくなれば尊敬語などを用いると気持ち悪いです。

なので、友達口調(ため語)を使います。

 

ですが、それ故に日本には独自の文化が生まれたんだと思います。

つまり敬語などの言葉です。

これは中国の【儒教】の教えも深くかかわっているんだと思います。

つまり、年上(地位が上の人)は敬えと言う考えが浸透していると言う事。

 

話を戻します。

先の兄弟の会話を聞いて思ったのは、お兄さんの態度。

非常に冷めた感じで「いやだ」、「せん(しない)」を繰り返し、弟さんに対して非常に冷たい態度でした。が、私が氣づいたのは、何故、お兄さんはそういう態度を取っているのか?です。

会話の中にあったのですが、お気づきでしょうか??

それは、弟さんがお兄さんの事を呼び捨てにしていたとこです。

「兄ちゃん」、「兄貴」などの言葉を用いていたのであれば、ひょっとしたら変わっていたのかな?と思いました(当然、違うかもしれませんが)

 

しかし、年長者に対して日本人の中には深く【儒教】の考えが浸透しているので、お兄さんからすると弟から呼び捨て、ため語(まぁ敬語は使わないですが)は、やはり心に違和感を覚えるのではないかと思います。

 

相手との距離を縮める為には、ため語を用いるのは普通の事だと思います。

しかし、年上の人からすると『ナメられた』と感じる人も居ると思います。

そうしてそれが普通になってくると、ため語を用いている人は年上だろうと立場が上だろうと、小バカにした態度や口調を使う日が必ず来ます。

それを笑って受け止めてくれてる間はイイですが、『お前、俺、一応、年上だぞ!』と返答が返ってきた時には、間違いなく心の違和感が爆発した瞬間だと思います。

冷たい態度はそこから来ているんだと感じました。

 

ちなみに、それを普通に使っていると、いつか必ず年下(立場が下の人)から同じ事をされる日が来ます。

自分が上司となった時、新入社員に『はぁ?お前がやってみせろや!』などと言われて、『いいよ』とはならないと思います。

 

親しき中にも礼儀あり

 

英語などの外国語とは違い、日本語には相手に対して使い分ける言葉があります。

時に使い方を間違うと、いつか必ず自分に戻って来ます。

 

その兄弟から『我がふり直せ』に氣づかせてもらえました。

 

皆さんも、恋人や夫婦間でため語を用いていると思います。時に時に小バカにする口調となっているかもしれません。

しかし、パートナーが年上だった時、心の中で(俺の方が年上だぞ)って思われていると、先ほどのお兄さんの様にいつしか態度が冷たくなるんだと思います。

 

関係性が悪くなった、相手が冷たくなった、相手が変わった・・・

そう思い当たる人は、慣れ親しんだせいで、無意識のうちにあなたがそう言う言葉を使っているのかもしれません。

相手があなたに飽きたのではなく、あなたの態度が相手の心の違和感を爆発させてしまったのかもしれません。

 

言葉選びは、本当に大好きな相手、大切にしたい相手、好かれ続けたい相手ほど氣をつけなければならないと思いました。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。