三叉神経心臓反射
クラニオセイクラル療法を施していると、
「急に眠くなった」
「呼吸が楽になった」
「お腹が鳴り始めた」
「身体の力が抜けた」
という反応が見られる事があります。
僕ら身体には、「三叉神経心臓反射」という仕組みがあります。
三叉神経とは、顔の感覚を脳へ伝える非常に大きな神経です。
額や目の周り、頬、上あご、下あごなどの感覚は、この三叉神経を通して脳へ届けられています。
面白い事に、この三叉神経は脳幹という生命維持の中枢で、迷走神経と深くつながっているのです。
迷走神経は、主に内臓を動かす働きを持つ神経です。
顔や目の周辺に刺激が入ると、
「今は安全だよ」
という信号が脳幹へ伝わり、迷走神経にもその刺激が入ります。
すると、
心拍が落ち着く
呼吸が深くなる
筋肉の緊張が緩む
胃腸が動き始める
といった反応が起こる事があります。
実際、眼科や脳神経外科の世界では、三叉神経への強い刺激によって脈拍が下がる事が昔から知られています。
これを「三叉神経心臓反射」と呼びます。
もともとは水中に潜った時に酸素を節約するための生存反応の一つではないかとも考えられているそうです。
施術で起こる反応は、病院で問題になるような強い反射ではないですが、顔や頭への穏やかな刺激が脳幹を介して自律神経へ影響を与え、身体をリラックスモードへ切り替えている可能性は十分に考えられます。
身体を良い方向へ変えるためには、筋肉や骨格だけを見るのではなく、神経の働きにも目を向ける必要があります。
特に顔や頭は、脳へ最も近い情報の入り口です。
だからこそ、優しい刺激でも身体全体に大きな変化が起こる事があるのです。
