腕の痛み

腕の痛みを訴える人は多い。

所謂、疼痛と言うやつ。

動かしても痛く、力が入りにくい。

 

肩甲骨の裏側(肋骨側)から腋窩神経・橈骨神経は出る。

腋窩神経は小円筋・三角筋を支配し、この部分に痛みを訴える人は多い。

橈骨神経は上腕伸筋・前腕伸筋を支配し、この部分の疼痛・運動痛を訴える人は多い。

 

 

イラスト解説】外側腋窩隙(QLS:クアドリラテラルスペース)・内側腋窩隙・上腕三頭筋裂孔 の位置・構成組織

これらの神経の出口は、上腕三頭筋長頭・小円筋・大円筋が存在し、これらの筋緊張は神経を圧迫し問題を助長させる。

大円筋は肩甲下筋と共に肩甲下神経の支配を受ける。

肩甲骨が肋骨と癒着していると、この神経(筋肉)の緊張を起こすだろう。また、そのエリアに存在する前鋸筋(長胸神経)も同じ様に影響を受け、肩甲骨可動域に問題が生じ、その事で肩甲上腕リズムは狂い、肩関節運動制限が起き、四十肩などの要因となると考える。

 

腋窩神経・橈骨神経の緊張は、おそらく脊柱の歪みから来ていると考える。

例えば、頭部が左側屈していると仮定する(側屈のみは存在せず、屈曲もしくは伸展+回旋も同時に起こる)これにより右の腕神経にはテンションがかかる。

テンションは神経伝達を阻害すると考えるので、緊張状態はそのまま緩まず継続し続けるだろう。

皮膚受容器からの信号は神経テンションにより脳が受信しずらく、緩む信号が出ないので継続的に緊張が続くのだと考える。

 

これらの事を踏まえ施術をして行くと、神経テンションが緩み、疼痛・運動痛が一気に軽減される。

四十肩など慢性的な疼痛・運動痛は、脳がどうしたら痛みが出るかを記憶してしまっているので、一時的に楽になっても直ぐに痛みが戻るので、継続的施術が必要だと考える。

脳がある程度、楽な状態を記憶できれば痛みも無くなる。

 

いずれにせよ、神経テンション=脳の情報伝達不良及び、受信不良を起こしているので、それらを解除する為に施術は大事です。

 

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