脳脊髄液の循環

脳脊髄液は、血液脳関門を抜け脈絡叢から分泌される。

血液脳関門とは、脳内に有害物質が入り込まない様にする為の関である。

血液の組成に変化が起こったとしてもこの機構は常にしっかりと機能し、一定範囲に保たれる。

脳と脊髄の緩衝作用に役立ち、脳細胞の外液排出となり、リンパ路としての働きを行う。

また、脳脊髄液がある事で神経伝達をスムーズにさせている(水は電気を通す)。

 

一日に500ml生成され、透明な液体。

蛋白量は少なく、グルコースはそれに比べればやや高い程度、殆どが血漿成分。。

神経疾患時には、独特の髄液性状変化が起こる。

 

蛋白量の増加は、中枢神経組織における器質的障害の存在を意味し、髄膜炎・脊髄腫瘍などが挙げられる。

髄液が減ると、起立性頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気、視力低下、光がまぶしい、首痛・腰痛、手足のしびれ、全身のだるさ、疲れやすい、思考力・注意力の低下などがあげられる。

脳脊髄液減少症と呼ばれる病気は、自転車事故など転倒で発症すると言い、症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感などがある。

髄液が産生過多あるいは吸収障害は、水頭症があり脳を圧迫し、あらゆる症状を引き起こす。
脳脊髄液は脳静脈洞へと流れ込み排泄される。
生成は500ml/日、全量は90~150mlとされるので、分泌により流れが生まれる。
これら髄液圧と頭蓋内静脈圧の差により、排泄は促される。
動きによって脊柱が動くと、くも膜絨毛が動かされる事で髄液は動かされる。
また、呼吸による動きや生体リズム(第一次呼吸システム)によって骨が動く事で髄液は流れを作る。
解剖学の教科書的ではないが、あるカイロプラクターの説によると、神経終末からも微細に髄液は排泄されていると言う。
この神経終末が浮腫んでいると排泄は上手く行かず、髄液はくも膜下腔内に溜まる。
くも膜下腔内に髄液が溜まると髄液圧は高まり、その圧によって脊髄・脳が圧迫され様々な症状・問題を引き起こす。
神経終末部の浮腫みは解消し続けていないといけないと考える。
これには運動習慣、食事が大いに関係している。
整体などにより浮腫みを解消させておく事は大事だと考える

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