自律神経系の問題
3cmの積み木を縦に24個積み上げるのって、結構難しそうですね。
では、80cmの棒を立てるのはどうでしょう?
これは簡単そうですね。
24個の積み木を糸でくっ付けたら簡単に立ちそうですか?
立つかもしれないけど、ちょっとした衝撃で、直ぐに倒れてしまいそうですね。
一本の棒だと、一番下(地面との接地面)さえしっかりしてれば、立ちますね。
24個の積み木は25か所の固定が無いと、しっかり立てません。
一本の棒を左に回します。
すると地面に刺さった部分も左に回転します。
一本だから当たり前です。
24個の積み木を左へ回します。
掴んで回す部分がどこなのか?にもよりますが、地面に接した所が左に回転するのは一本の棒を回すより難しくなります。
当たり前です。
それくらい、24個のモノが連なっていた時に、それら全体にエネルギーが伝わるのって本来、とても難しい事です。
赤ちゃんを思い浮かべます。
生後2か月の赤ちゃん。
24個の背骨があります。が、筋力が発達していないので、真っすぐ立てようと思っても頭が重すぎてクニャクニャと曲がって抱っこも出来ません。
頭を支えて、お尻と腰、背中を持たないと真っすぐ出来ません。
24個の骨があるって事は、そうなるって事です。
背骨が立つのは、生後3か月を超えてからと言う事になります。
この頃から自律神経が作動し始めます。
なので意識せずとも自立して背骨を維持出来る様になってきます。
成長と共に頭(脳)も発達し始め、色んな事を考え、思う様になります。
それと背骨を立てる事は別です。
ですが、色んな事を考える時に背骨を反らし、頭を後ろに倒した状態って作らないですね。
どちらかと言うと、『ロダンの考える人』の様に前傾姿勢で、頭も前に行きますね。
つまり、考える時には、そんな姿勢をとる。を習慣化させているって事で。その姿勢を取ると、頭は無意識に考えるスイッチが入る様になります。
こうして私たちは、本来、頭で考える事と、体の動きは別な筈なのに、習慣でそれらを一緒にさせています。
なので、その姿勢になると自律神経が無意識的にその状態に持って行きます。
小難しい案件を抱える。
怒られる。
試験勉強をする。
面接を受ける。
喧嘩をする。
叱られる。
事故に巻き込まれる・・・
予想だにしない出来事が起こったり、自分にとって心地よくない事があると頭はストレスを抱えます。
頭がストレスを受けただけで、本来、体は別な筈なのに、いつもそのストレスを抱えた時の姿勢が結び付くと・・・
その姿勢を取る様になってます。
習慣です。
で、この習慣により体勢がそうなると、自律神経が作動します。
つまり、頭がストレスを抱える=身体がその姿勢をとる=自律神経がその姿勢を維持させる
で、このストレス状態が長く続くと、姿勢は無意識でその状態を続けるので、自律神経はずっとその姿勢の状態のままになります。
それが繰り返されると、今度は、自律神経は切り方が分からなくなり、スイッチが入りっぱなしになり、どの体勢を取っても自律神経ON状態になります。
つまり、姿勢を維持する様になります。
私たちの背骨は24個あり、その一つ一つは本来、自由に動けます。
自律神経によりあたかも一つの棒の様に硬くなり、一つの棒状態で動かす事が出来る様になります。
が、自律神経は交感神経・副交感神経とがあり、ONが交感神経(興奮)、OFFが副交感神経(リラックス)なので、スイッチが入りぱなしになると、どの体勢でも興奮した状態(背中が)になります。
この状態で、後ろを振り向こうと思えば、24個の別々が動くのと、一本の棒が捻じれるのとでは大きく違いますね。
で、地面に棒がしっかりと固定されていたら、上は捻れませんね。
24個の骨があったとしても、自律神経によりしっかりと固定された状態にあると例え、首だけを動かそうと思っても、首の骨も背中も腰もしっかり固定されてしまっているので動きたくても動けません。
その状態で、振り向くんです!
筋肉には無駄な力が必要なのが分かると思います。
まるで、硬いビンの蓋を開けるのと同じです!
無駄にエネルギーを消費させられますね!!
これが、肩こりです・・・
これが首コリです・・・
これが背中のだるさです・・・
これが腰痛です・・・
この状態の背中のまま、下のモノを拾おうとするのです!
バキって筋肉がなるのが想像出来ますか?
これがぎっくり腰の発生です!!
私たちは、こうして身体を痛める環境を作ってしまっています・・・
ちなみに、交感神経ONは内臓は止まります(副交感神経支配なので)
内臓が動かない状態で、ご飯を食べるのです!
お酒を飲むのです!!
内臓が動かないのにこうして食べ物やアルコールをドンドン送り込むのです!
内臓に無駄にモノが溜まります。
内臓の働きの無いままそれらは腐ります・・・
腐ったものが長期間そこに留まります。
すると・・・
留まっている所(壁・天井・床=腸内・膀胱内・子宮内・肝臓内・腎臓内・胃内・食道内・口腔内)には、腐敗したモノで色が変色して行き、壁・天井・床が腐り壊れて行きます。
これが癌などの病気の原因です!!
脳はこれらの状態を把握しますが、腸や肝臓にはドンドン溜まって行く状況をただ黙って監視します。が、いい加減、それらをストップさせたいです。
が、それを止めないので、強制的に止めます。
これがうつ病や認知症、アルツハイマーの発症理由です!!
こうして私たちは自分で自分の身体をコントロール出来なくさせてしまっています!!
整体を受けるのは、こうした状態を把握するためのものであり、こうした状況を緩和させる為のものであり、強制的にリセットさせる為のものです!!
整体を定期的に受ける事は、”禊(みそぎ)”なのです。