つま先
運動学的歩行時のつま先の向きは、軽度外転位とされます。
しかし、日本古来の武術(剣道・居合・能など)では、足の運びは真っすぐとされます。
剣道にせよ、居合にせよ、はたまた能にせよ・・・
相手と対峙した際のその圧の強さ!!
と言う事は、エネルギーとは真っすぐ向くので、つま先を正面に向けると正面に立つモノの方向へエネルギーは向かいます。
よって相手はそのエネルギーの強さを感じ、また、こちらはこちらでしっかりとエネルギーを対象物へと向けれます。
エネルギーとは目線だけでなく、身体の向き、であったり、つま先(足先)の向きで方向が決まります。
目線は最も強力ですが、目線を逸らしていても相手からエネルギーの強さを感じる際にはつま先を向けられている可能性があります。
試しに誰かにそれを黙ってやってみて下さい。
確実に相手は、あなたを強烈に意識します。
ここからは運動学的な話をしますが、歩行時の遊脚相では、膝軽度屈曲は下腿内旋が起こります。
そうして着地する際には、下腿外旋となります。
要は、歩行時には膝は内側→外側へと回転が起こっています。
ここにつま先(足首)の弱さが加わると、下腿は大きく左右にブレが起こり、膝は壊れて行きます・・・
ちなみに、下記の写真は下腿から踵骨ラインが真っすぐですが、上記の写真は下腿の骨に対して踵骨が傾いています。
経験的に偏平足・外反母趾・内反小趾の人は、上記の写真の様にアライメント不正が起こっています。
話を戻して・・・
エネルギーを相手に向けたい時。
例えば、告白する際
面接の際
説得したい時
威厳を保ちたい時
勝負に負けれない時・・・
そうした際には、足先の向きをしっかりと相手に向けてみて下さい。
目線も大事ですが、つま先向きを相手に向けると、相手はいつも以上にあなたからのエネルギーを無意識層で感じます。