首こり
顎を動かす筋肉と頸部の筋肉とは起始・停止(始まりと終わり)で繋がりを持つ。
ちなみに、顎を動かす筋肉は、舌骨と言う骨を介して下あごにくっ付くが、この舌骨は、人体で唯一関節を持たない浮遊した骨。
飲み込みなどに必要な骨。
顎関節症などはこの筋肉を介して乳様突起と繋がり、乳様突起(頭蓋骨)は環椎との関連が強く(環椎の回旋は頭蓋骨を回転させる)、環椎の変位は乳様突起の位置異常を起こし、それが顎の引っ張りに関与しかみ合わせを狂わせる。
逆を言うと、かみ合わせの悪い人、虫歯・歯周病など歯(下あご)に関するトラブルを持つ人は、これらの筋肉を介し頸部に影響が出る。
要は、首こり・肩こりに繋がると言う事。
肩こり・首こりは後部もしくは側部の辛さを訴え、前方の辛さを訴える事はほぼない(腹筋などをし過ぎて胸鎖乳突筋が凝る事はある)
しかし、下顎骨の下ラインを探ると凝り(痛み)を強く感じ、そこがほぐれると頸部の怠さや肩の凝り感が減るのを実感できる人は多い。
顔の歪みによってもそれらは起こり、逆を言うと頸部に問題があれば顔が歪むとも言える(顎が歪む)
首こりは後面の辛さを訴える。
これは目の使い過ぎであったり、不良姿勢であったり、神経過剰であったり・・・
しかし、前側(喉)の筋肉の問題からも来ている事も多い。
施術に於いて、前側はせき込まれたりもあるので注意が必要。
また、頸動脈洞(下の図での6番)は、血圧をコントロールするセンサーなので、圧が強過ぎれば心拍を弱める。
これが所謂、柔道など締技で言われる『落ちる』と言う現象なので、頸部マッサージは強くしてはいけない。