頭を動かしたときに起こる軽度の目まい

目まいの相談は、ちょこちょこあります。

私なりに考える5つの要因をまとめてみました。

① 耳のセンサー(内耳の三半規管)の誤作動

耳の奥には「三半規管」というバランスを取るためのセンサーがあります。ここに「耳石(じせき)」という小さな粒がくっついているのですが、これが剥がれてセンサーの中に迷い込むと、頭を動かしたときに「実際には動いていないのに動いている」と勘違いして、グルッとしためまいが起こります。

② 首の筋肉のこわばり(筋緊張)による血流不足

首や肩の筋肉がガチガチに固まると、脳に向かう血流が悪くなります。特に「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」という血管が圧迫されると、脳が一時的に酸欠状態になり、フワッとするめまいが起こることがあります。デスクワークやスマホの長時間使用で首がこる人に多いです。

③ 自律神経の乱れ(特に交感神経の過剰緊張)

自律神経は、身体のバランスを自動調整する仕組みですが、ストレスや寝不足などで交感神経が過剰に働くと、血圧や血流が乱れてめまいが起こることがあります。特に「なんとなくフワフワする感じのめまい」は自律神経の影響が強いです。

④ 貧血や低血圧による脳への酸素不足

血液がサラサラと脳に十分届いていれば問題ないのですが、貧血や低血圧の人は酸素や栄養が足りなくなることがあります。特に急に立ち上がったときにクラッとするのは、脳に一瞬血液が届きにくくなる「起立性低血圧」が原因です。

⑤ 脳の問題(小脳や脳幹の異常)

まれにですが、脳の平衡感覚を司る「小脳」や「脳幹」に異常があると、突然のめまいやふらつきが起こることがあります。これは注意が必要で、「ろれつが回らない」「手足がしびれる」など他の症状も出る場合は、すぐに病院へ行った方がいいです。

💡 まとめ
めまいは、耳の問題、首の血流、自律神経、血圧、脳の異常など、いろんな原因で起こります。ほとんどは軽いものですが、気になる場合は専門家に相談すると安心です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。