腰痛
腰痛は必ずしも背筋群(腰筋・殿筋)から来るものだけとは限らない。
背部が滅茶苦茶硬く、腰の痛みを訴える方の多くは下肢が硬い。
下肢をほぐすと腰痛が取れる事がよくある。
下肢だけではなく、横隔膜や大腰筋、これらが硬くなっている場合、腹側側ではなく背部(腰部)に痛みが出る事はよくある。
横隔膜が硬くなっているって事はほぼ大腰筋に引っ張られているので、横隔膜自体が硬くなっている訳ではないと考える。
大腰筋が硬くなっていると腸骨筋もその影響を受け、股関節(腰骨周辺)に痛みを訴える事がある。
この場合、患者は殿筋や腰部の付け根辺りを指示するが、大胸筋へのアプローチを施すとその痛みは消失する事はしばしば。
大腰筋が硬くなる理由として、長時間の座りを続けていた結果と考える。
加えて、体重の掛け方の狂い。
どちらかの大腰筋が収縮せざるを得ない形状となり、その形状のまま長時間を過ごしたため、大腰筋が伸びにくくなっているのにも関わらず立ち上がって腰を伸ばしたりするもんだから、余計に緊張が入ってしまった結果だと考える。
大腰筋は直接は触れない。
腸が邪魔をするから。
腸にガスが溜まっていたりすると、大腰筋のアプローチはもの凄く痛い。
当然、大腰筋自体が緊張している場合も痛い。
なので大腰筋が繋がっている股関節を上手く使ってアプローチを施すと緊張は緩み、腰痛も解消されやすい。
大腰筋が硬くなっていると消化も悪くなる。
腸の動きを邪魔するから。
また、先に上げた横隔膜とも繋がっているので呼吸を浅くさせる。
酸素吸入不足を起こし、細胞の酸欠を生む。
それは疲労に繋がる。
横隔膜と心膜は繋がっているので、横隔膜の硬さは心臓にも影響を及ぼす。
血液循環に支障をきたすと事で、細胞への栄養循環にも影響が及ぶ。
必然的に、腎臓などに負担を掛けさせ、それが元で腰痛が起こる可能性だってある。
大腰筋は直接は触れない。
しかし、大腰筋が硬くなると腰痛になる。
逆に大腰筋が弱くとも腰痛になる。
キチンとしたケアは大事だと考える。