肩甲上神経と肩甲下神経
【肩甲上神経】
鎖骨上部から肩甲骨背側に分布する。
棘上筋・棘下筋を支配する。
棘上筋は上腕骨を上から支える筋肉で、外転時に骨頭を関節窩に固定する。
神経伝達不良により棘上筋が弱化していると、外転時に骨頭が滑り関節部分に組織を挟むなど起こし痛みが起こる。
いわゆる四十肩の症状。
その際によく見られるのが棘下筋の興奮。
肩甲上神経が肩峰下を抜ける別れで過剰に棘下筋側に神経が伝達していると考える。
棘下筋の興奮を鎮めると、バランスが取れるのか?外転が楽になる傾向が見られる。
【肩甲下神経】
大円筋と肩甲下筋を支配する。
肩が凝ると言われた場合、その多くが僧帽筋・菱形筋部を訴えるが、経験的にこの二つの筋肉の違和感が背側に出ているのだと考える。
肩甲下筋は肩甲骨の中にあるので、大半は外側縁・内側縁から指を入れていかないと触れない。
大円筋部でその神経に触れやすい。