筋膜リリース
膠原線維(コラーゲン)とは、しっかりと繋ぎ止めつつ柔軟性のある組織です。
その膠原線維は皮膚下で筋肉との間にあったり、筋肉と筋肉との間にあったり、骨と筋肉の間にあります。
筋肉は、タラコの粒々の卵が皆さんがイメージする形の袋の様な膜で覆われています。
タラコの粒々の卵を取り出して、膜だけにしてひも状のその膜を引っ張ると、そう簡単にちぎれない事を知れます。
当然、噛んでもそう簡単に噛み切れません。
そんな感じで筋膜とはとても強い組織です。
その膜の表面上に膠原線維は存在し、皮膚や別の筋肉、骨との間でクッションの役割を果たしています。
しかしこの膠原線維は形状を直に記憶させてしまうので、同じ姿勢などをしていると硬く動かなくなって行きます。
硬く動かなくなると、皮膚と筋肉とを癒着させ、筋肉と筋肉とを癒着させ、筋肉と骨とを癒着させます。
そうなると、皮膚が引っ張られる形となると筋肉にストレスがかかり、筋肉に動きの制限があると近接する筋肉の動きを制限させ、骨に歪みがあると筋肉にも歪みを生じさせます。
そうなると動くたびに痛みが起こったり、癒着のせいで電気信号(摩擦)が起こり、それが痛みとして脳へ伝わる様になります。
これらの間は滑走(動く様に)してないといけません。
膠原線維は押さえつけなどの強い力に対してとても強いです。
なので強い刺激を入れても緩まってくれません。
膠原線維が緩んでくるのは、持続圧だとされます。
世に言う『筋膜リリース』は、ポールでゴロゴロするよりも、ゆったりとした圧で長時間圧せられた方が緩みが早いです。
ストレッチも長時間伸ばせば良いかと言われれば、癒着している所は癒着したままなので伸びやすい所だけが伸ばされるので筋膜は引っ付いたままとなります。
なので癒着部分にゆったりとした圧で長時間の圧を加えるのがベストです。