神経

下記の絵の様に神経が存在している事は皆さんお知りだろう。

身体デザイナー

神経は、糸状に全身を張り巡っており、実際に「スジ」として肉眼でも目視出来る。

※よく、「スジが伸びる」と表現するが、あの「スジ」はどちらかと言うと筋肉(腱)を指す事が多い。

 

解剖実習で筋肉をめくった際、糸状のモノを何かと思った時、なるほど!これが神経か?!と気づいた様に、頭で上記の絵が入っていても、目視でそれを診た時にはそれが神経だと中々気づかないもので。

 

ストレッチを施してい、その細い糸(末梢神経)が切れる(ちぎれる)事は先ずない。

何故ならば、その前に神経が危険信号を発し痛みを出すから。

加えて、神経が切れる前に筋線維が切れたり、関節が外れたりする(つまり、めちゃくちゃ痛い)

 

神経は、その糸の部分を触っても何も感じない。

神経の先の受容器とされる部分が反応するから痛みや熱さを感じる訳で、その線の部分を触っても何も感じない。

要は、延長コードのコード部分から充電が出来ないのと同じ。

 

多くの場合、受容器は表面(皮膚)に存在しているが、関節部分・腱などにも多く存在している。

なので痛みを訴える人の多くは関節部が多い。

そうして関節部の奥が痛いと訴える人の場合、そこに存在してる受容器が常に何かに触れている可能性がある。

その何かとは、正規の構造と違うモノ。

要は、変形であったり、変位であったり、異物であったり・・・

正規の構造(ポジション)に戻れば触れる事は無くなるので痛みは消失する。

 

この正規のポジションに戻す事が一回か?複数回か?は、やってみないと分からないところ。

がしかし、多くの治療家が目指している所は少数回だと言う事は間違いないだろう。

少数回で楽に出来ればそれだけ信用に値するので、僕らはそこを目指している。

が、人体とは複雑なモノで、人によって触れているモノが違ったり、位置が違ったり、また、同じ人でも前回と違ったりするので、一概に「こうこう、こうすれば!」って訳には行かない。

 

僕も経験的にある程度のパターンは見つけているので、ある程度の症状は何とか出来るが、それでも思う様な結果が見られない事もある。

故に常に勉強が必要で、研究が必要。

 

終わりのない戦いをこれからも続ける。

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