看取り
「看取り士」なる職業は聞いた事がある。
終末期のエンディングサポート。
クライアントの話で引っかか部分があったので、「ん?それどう言う事ですか??」と訊ねた。
と言うのも、ご主人が亡くなる時にピアノ演奏で逝ったと言われるので。
ピアノ演奏?
誰が?
って言うか、亡くなるタイミングで??
プロのピアニストを呼んで病室で数時間演奏してもらったんだとか。
その演奏の最中に何度も脈と呼吸が強くなったけど、最終的にはスッと逝かれたそう。
え?そのタイミングでピアニストに来てもらったんですか?
どうやって??
何処から??
元々、ピアニストのCD(病人様オリジナルを作製して下さる)を病室で聴かれてたそうで、その第二弾を作ろうとお願いしてたとか。
しかし、病状悪化で近日中にヤバいと言う話になった時、ピアニストさんが日付を前倒しして遠路飛行機でやって来られたとか。
病室に着いた時にはほぼ虫の息…
しかし、ピアノ演奏が始まると息と脈が強くなったとか。
そうしてそのまま数時間演奏中にスッと逝かれたそう。
「凄いタイミングで来て下さったんですね!」
看取り士ならぬ、看取りピアノ。
亡くなる時に自分オリジナルのピアス演奏で逝くって幸せだなぁ〜
しかも、最愛の人達に囲まれて…
自分の最期の時。
そんな風に逝けたらホント幸せね。
そんな風にしてもらえる様に生きよう。