皮膚
皮膚とは最強で、伸びるし縮むし、そよ風程度の圧を感じるし、体液を漏らせないし、細菌やウイルスなどのミクロの物質でさえ通さないし、少々の圧では破れない。
皮製品でお分かりの様に、皮膚はとても丈夫。
その皮膚は全身を包んでいる。
全身を包むが故、どこかに歪が生じれば、全てにテンションが微細ではあるがかかる・・・
歪のある近くではより大きなテンションが及ぶ。
離れれば離れるほどテンションは小さくなる。
これは伸びると言う性質のお陰であり、歪を全てで補うが故、多くの負担がその部位にだけかからない様に分散できる。
しかし、歪が複数あれば話は別になる。
あっちで引っ張られ、こっちで引っ張られ、また別の場所で引っ張られると、本来、離れた部位にかかるテンションは小さくなっている筈だが、歪と歪の中間に互いに引っ張り合う作用が掛かる為、新たなテンションを生む事になる。
歪は必ずしも外部からの影響とは限らず、皮下脂肪の付着であったり、筋膜の付着、病巣などでも起こる。
また、慢性的連続運動(癖)により、骨格自体に捻じれが起こると皮膚にもその捻じれが生じ、次第にそれはその形状に合わされて行く。
すると元に戻る事が難しくなる。
これが猫背を治すのが難しいなどの要因です。
骨だけを治すなどは整復出来れば簡単です。
しかし皮膚の場合は歪が出来ている事を認識しずらく、多くの人が気づけず生活し、新たな歪を作り、次第に可動域を狭くして行ったり、痛めたりしていきます。
皮膚はとても大きな組織であり、私達の身体にとってとも重要器官でもあります。
そこを無視して内臓であったり、骨格・筋肉、はたまた精神を治そうとしています。
一番身近な「皮膚」へのアプローチはとても重要で、そのに対するアプローチは何より治癒力を高めます。