感覚
皮膚感覚には4種類ある。
・触・圧覚
・温覚
・冷覚
・痛覚
それらは皮膚内に存在する「神経終末」と呼ばれる先端が感知する。
神経終末には
・ルフィニ小体
・メルケル触覚盤
・マイスネル小体
・パチニ小体
・クラウゼ小体などがある。
これらはただ一種類の機能を持ち、その刺激のみを受容する。
皮膚に歪みを生じると圧覚はソレを察知する。
触角は圧覚より弱いモノと考えられ、刺激が弱く持続的であればくすぐったさを感じる。
触・圧覚は、鼻・唇・舌でよく感知し、次いで指・腹・胸となる。
温・冷覚は、それぞれ別の温度を感知する。
その神経終末分布はまばらで、温点の方がよりまばらに点在する。
痛みには
・侵害受容性疼痛
・神経因性疼痛
とがある。
前者は、侵害刺激による痛みで、危険から身を護る生理的な痛み。
後者は、神経伝達系のどこかに損傷あるいは機能異常による痛み。
痛みの受容器は、むき出しの無髄のC線維と、有髄のAδ線維とがある。
Aδ線維は強い圧迫などの刺激を感知し、C線維は全ての侵害刺激に応じるポリモーダル受容線維である。
神経伝達速度は有髄のAδ線維の方が速く、C線維は無髄の為、遅い。
脳への伝達は、Aδ線維はハッキリとした、鋭い、局所が明確な痛みを伝える。
一方、C線維は、鈍く、疼くような、局在がハッキリしない不快な痛みを伝える。
空間における体の位置や運動、抵抗や重力を感じる感覚は、関節包や靭帯に存在するルフィニ小体・パチニ小体、腱にはゴルジ腱受容器がそれを行う。
筋肉内には張力を受容する筋紡錘・ゴルジ腱受容器がある(ちなみにこれらは意識にのぼらない)
鈍く・うずくような痛みは、筋・腱・関節・骨膜から生ずる。
局所を特定する事が難しく、「ここら辺」と言うあいまいな表現で伝えられることが多い。
この痛みは骨格筋の反射性収縮を起こす。
反射性収縮は持続的収縮する筋内に虚血状態を起こしそれが筋痛を起こす(僕がよく使う”緊張”状態を指す)。