広背筋
背中の筋肉で、最も大きいのが【広背筋】
胸椎の7番辺りから骨盤上部に始まり、わきの下を通って腕の付け根に付着する筋肉。
背中にある為、背中の運動に関与しそうだが、その筋肉の最もたる働きは腕を後ろに回したり、引いたりする動き。
そうしてここがポイント。
神経の出口。
それが頸椎下部から出ている事。
つまり、背中の大部分を構成している筋肉を動かしている神経の出口は、【くび】
『背中が張る』などの言葉をよく聞くが、それは腕の問題であったり、頸部の問題であったりする。
当然、骨盤、脊柱の動きが制限されれば、引きおこる。
往々にして背中の疲労は腕が関与している。
例えば、パソコン。
腕が前に出た状態でいると、広背筋にはずっとストレッチの状態が続く事になる。
腕の重さはかなりのモノなので、その重量が前方へ行ってると、それを支える為の広背筋にはかなりのストレスがかかる。
なので背中は硬くなる。
ストレッチ状態で硬くなる訳なので、血管が引き延ばされた状態となる為、背中の皮膚・筋肉は代謝産物が流れなくなるので次第に痛み、もしくは怠さを訴える様になる。
なので背中を摩る、温める、押さえると心地良いのだ。
また、背骨の前方には交感神経があり、背中が硬くなると言う事は、交感神経を高ぶらせてしまう。
そうなると余計に血は流れず、代謝は悪化する。
しかし、交感神経優位なので目は冴え、頭はフル回転となるので、心も体も疲弊してくる・・・
おまけに内臓の働きも低下する。
便秘や消化不良を起こすので、内臓疲労は血液の質を悪くさせる。
病気を生む・・・
たかが腕の使い過ぎなどと侮っているとエライ事になる。
あなたは心当たりはありませんか?
背中を摩られると落ち着く、気持ち良い、楽になると感じる人は、既に広背筋は疲弊してますよ。
たまには頑張ってる広背筋にも癒しを提供してあげては?