エネルギー生成
ATPとは、細胞が活動する為のエネルギー源です。
ATPのPが離れた時にエネルギーが発生します。
ATPは、細胞のミトコンドリアという器官でつくられます。
ATPは糖や脂質からつくられるます。
エネルギー代謝の経路は異なり、
「解糖系」
「クエン酸回路」(別名TCA回路)
「電子伝達系」
があります。
【解糖系】=嫌気性解糖
糖(ブドウ糖)が材料となる解糖系。
ブドウ糖(グルコース)は、細胞の細胞質でピルビン酸、乳酸などの有機酸に分解されます。
グルコース1個からピルビン酸は2個つくられます。
このピルビン酸を作るまでに10回も化学反応が必要になり、この代謝では大量のビタミン、ミネラルが必要となります。
これだけ大変な行程ですが、作られるATPは4個です。
加えて、このうち2個はこの過程で消費されるので、最終的にATPは2個しか残りません。
この代謝は酸素が不要です。
故に「嫌気性解糖」と呼ばれます。
【クエン酸回路系】=好気性代謝
解糖系で分解されたピルビン酸は、ミトコンドリアによってアセチルCoAとなりクエン酸回路へと向かいます。
ここではもっとたくさんのATPが作られます。
このピルビン酸がアセチルCoAに変わるときに必要となる補酵素にビタミンB1とB2、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(B5)、アルファリポ酸があります。
クエン酸回路が1回転するあいだに、ATPは2個つくられます。
補酵素は、ビタミンB群と鉄とマグネシウムになります。
【電子伝達系】
更に解糖系で分解されたピルビン酸は、電子伝達系にも向かいます。
解糖系やクエン酸回路で生じた「NADH」や「FADH2」の力を利用して、さらにATPをつくります。
NADHはナイアシンから、
FADH2はビタミンB2から誘導されます。
この電子伝達系は酸素が使われます。
この電子伝達系には鉄が必須です。
この代謝によって、グルコース1分子から「ATPは38個」も作られます。