むくみ

浮腫みを軽く考えている人は多い。
また、浮腫みを見た目の問題だけだと捉えている人は多い。

そもそも浮腫みとはリンパ液。
違う表現をするなら『組織液』

組織液とは、細胞外液であり、その量は血液の約3倍存在する。

この細胞外液は、細胞間にあり、細胞同士がブツからない様にしたり、栄養、酸素、ホルモンを細胞に届ける役目をしている。
そうして細胞から出てくる老廃物や二酸化炭素、ホルモンなどを血管に送る役目をしている。

その水が大量にある、つまり、浮腫みがあると言う事は、細胞が破壊され細胞内液が漏れだしている可能性と、体内濃度が濃くなっている事が考えられる。
細胞濃度が濃い。
つまり、食べ物の味が濃いと言う事を意味する。

僕らの体液濃度は0.9%と決まっている。
食べ物により糖分塩分が体内に入って来ると、必然的に腸で吸収された際に血液の濃度は濃くなる。
その濃い血液の血しょうが毛細血管から出たのが組織液(リンパ液)となる訳だが、濃い組織液となるので、細胞は生きていけなくなるので、身体はその濃い組織液を薄める為に大量の水で組織液を薄める事になる。

これが浮腫みの原理。

当然、薬やサプリメントでも同じ事が起こる。
先に上げた細胞破壊も細胞内の水が外に出る事で浮腫むと言うのもあるが、組織破壊により出てくる物質を薄める為に大量の水が必要となり、それで浮腫む。

そうしてその水には大量の栄養素・糖分・塩分が含まれている事になる。

海水浴に行った後、身体はネチャつくのが思い出されるだろう。
糖分の大量に入ったジュースが手に付くとネチャつくのが思い出されるだろう。
あれが血管内で起こる。
細胞間で起こる。

これが血管を詰まらせる原因であり、ネチャついた細胞間に栄養素が付着して行く現象が脂肪となり、セルライトを生む原因だ。

故に僕らの身体が浮腫むと、必要な薬が届きにくくなったり、傷口が修復が遅くなったり、太りやすくなったりする。

加えて、神経は電気信号。
水があるお陰で電気はスムーズに流れる。

年を取ると、身体の反応が遅くなったり、筋肉痛が遅れて出たりするのも、体内の水分量が減る事があげられる。
が、浮腫みは手足をしっかり動かさない事により重量で下がった血液が心臓へと戻り難いのでそこに溜る。

溜まると水浸しなので、電気の通りがよくなり過ぎる。
これが神経痛の理由だ。

加えて、浮腫む事により皮膚が張る。
皮膚が張ると、反射が起こる。
反射は常に起こり出し、交感神経を高ぶらせる。
これが不眠症の原因となり、背部痛、慢性腰痛、肩こりの原因となる。

頭で水が溜まった際は、耳鳴り、頭痛、めまい、首コリなどの原因となる。

ブログにも何度となく書いたが、脳脊髄液の排泄箇所は神経末端部から組織間。
浮腫みにより脳脊髄液の排泄がされ難くなると、脳脊髄液は逆流し、脊柱内・頭蓋骨内に溜る。
溜った脳脊髄液の水圧により脳や脊髄が圧迫される。

脳が圧迫されれば認知症などの原因となる。
動きが鈍くなる。
思考力が低下する・・・

脊髄が圧迫されれば反射が起こり、背骨は常に硬くなり、交感神経優位の身体となり、常にイライラしたり痛みに過敏になる。

浮腫みは様々な問題を引き起こす。
軽く考えていてはいけない。

マッサージなどでリンパを流す事は定期的に必要だと言う事。

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