そばに居る
2014年8月20日。
開院して一年経った時、広島土砂災害に巻き込まれた。
相当、しんどかった数ヶ月…
「何も出来ませんが、頑張って下さい!」
そう励ましメールが来るたびに
「何も出来ませんって、何や!!!」
「頑張れって、どう頑張るんや!!!」
そう思った。
うつ病患者に「頑張れ」と言う言葉は禁忌と言う意味がよく分かった。
そもそも「何も出来ませんが…」と言う言葉がとても辛かった。
助けを求めている人が居るのならどうにかしてあげよう!
あの日から他人事ではなく我が事の様に受け取れる様になった。
確かにそれまでは「頑張って」と軽々しく使ってた…
相手の言う「大丈夫です」の裏に、本当は苦しいけどソレを見たら心が壊れるから見ない様にしてる場合だってある。
僕らは言葉を簡単に使い、簡単に信じ、相手が本音を言うまでソッとしておく事がある。
当の本人は、自分が“ソレ”を見たくないから必死に前を見続け様とする。
「そう思ったら、そう」なので。
前を見続ける為には、周りの協力は大事!
周りは相手に“ソレ”を見させない様に【一緒に付き添ってあげる】事も大事!!
独りは直ぐ後ろに居る“ソイツ”が氣を抜くと追いつき、飲み込むので、常に怖くて不安…
周りは心配してあげる言葉より、相手が“ソレ”を見ずに済む言葉使いをするのが重要!
人は独りでは生きていけない。
周りが支える事で相手は安定(安心)出来る。
安定(安心)させる人の数が増えれば増えるほど良い!!
「何も出来ませんが」とか「頑張って下さい」と言う言葉は「私は自分のしたい事をするから、あなたは自分の事は独りでやってね♪ 乗り越えられるよ!!」と言うメッセージに受け取れ、相手は孤独を感じ、更に【不安】になって行くと知ってて欲しいです。
「そばに居るよ」
そう思わせてあげるだけで相手は前に進める。