骨粗しょう症

骨は、加わる力の刺激に適応して形状や内部構造を変えるという原則がある(ウォルフの法則)。

骨組織は加わる力に反応して再編成され、効率的な構造へと変化する。

つまり、負荷が大きくなる部位は骨密度や骨量が増し、負荷が小さい部位は骨が減少する。

 

《機械刺激と骨リモデリングの関係》

外的刺激の大きさ・頻度・変化率が、骨の反応を左右すると言われる。

故に、

  • 荷重の頻度
  • 荷重の変化パターン
  • 荷重に対する休止時間の有無

などにより効率的に骨刺激が行える。

 

《分子レベルの伝達》

最新データによると、機械的ストレスが骨形成に影響する分子経路が報告されており、機械的ストレス下で細胞が活性化し、骨芽細胞の骨形成能力を高める機構が解明されている。

 

この事から導き出せるのは、骨粗鬆症は骨への負荷が少ない(足りない)事を教えてくれており、年齢的問題で諦めるのではなく、運動を取り入れる必要がある。

そうしてその運動とは、骨に刺激を入れる必要があり、ラジオ体操的な運動は、血流促進や筋肉刺激、ストレス解消にはとても良いが、それらとは別に、骨刺激運動は別途必要だと言う事。

散歩等でも機械的ストレスとして刺激は入るが、それも坂道、階段、岩場、草むら、土の上などバリエーションが必要だと言う事。

特に僕が考えるのは、整地されていない川の砂利・岩場。

足を取られながら歩かなければならない環境は、足指、足裏、足首に様々な刺激を入れてくれ、バランスを保つ為にスネ・太ももに刺激を入れてくれる。

下り坂や階段等の下りでは、最も骨に刺激が入る。

これらを取り入れる事で強い骨を育てる事が可能となる。

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