身体の充実
僕らは、身体の何処かに意識を向けると何処かが抜けている。
この状態は、殆どの人が通常の状態。
緊張状態と弛緩状態の混在。
緊張状態は血流障害を生み、弛緩状態は反応を鈍らせる。
手を掴まれた際、手を振り解こうとするアクション。
筋力が強ければ振り払う事が出来るが、筋力が弱ければ相手のなすままとなる。
しかし、筋力が無くとも振り払う事が出来る。
その方法が、「身体の充実」
僕らは意識コントロールが出来てる様で、出来ない。
故に、手を振り払おうとした際に力むのは、掴まれた部分と肩。
もしくは背中。
これらで振り払おうとしても、前腕の筋肉・肩の筋肉・背中の筋肉だけでソレを行おうとするので、量が少ない。
しかし、それが上腕も、胸筋も腹筋も殿筋も、太もももハムストリングスもふくらはぎもスネも、更には反対の上肢も加わるとどうだろう?
そう、全身の筋肉が作動すれば、よほどの体重差が無い限り、相手を動かす事が出来る。
それが、「身体を充実させる」と言う事。
どこかを力ませると、相手もその反応でどこかを力ませる。
しかし、それが全体なら、相手は反応できない。
僕らは、感知出来たところしか反応できない様になっている。
身体の充実は、相手が感知したいと思っても量が多すぎて瞬時に脳が反応できない。
脳は優れた器官なので、漠然としたモノを捉えるより、正確に明確に捉える事に長けている。
なので、直ぐに反応出来ない様になっている。
身体を充実させる事は、多くを味方に付ける事と同じ。
そうして痛めにくい身体を作れる。
加えて、外部からの刺激に対して直ぐに反応できる。
つまり、危険回避能力が高まる。
よって、運は良くなる!!!
運が良い人は、良い行いをしている人ではなく、身体が充実している人。
どこかが力み、どこかが抜けている状態ではない。
全てが均等で、全てが満たされた状態で居る。
ここを目指したい。
