複合性局所疼痛症候群(CRPS)
🩹 複合性局所疼痛症候群(CRPS)とは?
重度の神経障害性疼痛のひとつ。
けがや手術のあとに起きることがあり、「説明のつかない強い痛み」と「体の反応の乱れ」が続く病気。痛みは治りづらく、日常生活に大きな影響を与えることもあります。
症状:
- 焼けつくような痛み(じっとしていても痛い)
- 触るだけで痛い
- ちょっとした刺激で強く痛む(痛覚過敏)
- 腫れ、赤み、皮膚が青白くなる
- 皮膚が冷たくなったり熱くなったりする
- 汗が出すぎる or 逆に出なくなる
- 関節が動かしにくい・動かさなくなる
- 皮膚や爪、髪の毛が変化する
- 筋肉のけいれんや力が入らない
- 気分の落ち込み、不安、イライラなどの心理的変化など
4つの診断カテゴリー
- 感覚:触っただけで痛い、ピリピリしたりする
- 血管運動:皮膚の色が左右で違う、温度が違う
- 発汗や腫れ:片側だけ汗が多い、むくみがある
- 運動や栄養:関節が固まる、筋肉が動かない、皮膚や爪に変化
また、他の病気で説明がつかないことが診断の条件になります。
🧠 治療
薬
理学療法(リハビリ)
鏡療法
神経ブロック
鍼治療やTENS(低周波刺激)
心理療法(ストレスや不安、うつへのサポート)
予後(回復の見通し)
- 自然に軽くなる人
- 安定して長引く人
- 悪化して広がる人
など様々で、予測は難しい。
ただし、早めに適切な治療を始めるほど、回復しやすくなる傾向がある。