自律神経系のトラブル
自律神経系へのアプローチ方法として有効なのは鍼灸治療です。
けやき整骨院で行っているのは、違います。
あくまでも、”整体”
先ず、基本的な流れから言うと、
①骨格の調整
②脊柱刺激
③頭蓋調整
④内臓調整
⑤呼吸指導
⑥自宅ケア
と、なります。
①の骨格調整は、全身に対して行います。
何故、全身の骨格調整が必要なのかと言うと、
神経も細胞です。(神経細胞)
生きものですから、歪んだ状態よりは、綺麗に整っていた方が生命力が活発になるからです。
骨格の調整をする事で、全身の筋肉バランスが整います。
骨格・筋肉の周りには血管・神経が張り巡らされています。
これらも整う事で、血流が促進します。
血液は、全身の細胞に栄養と酸素を送ります。
先ほど言ったように、神経細胞も生き物。
神経細胞に栄養と酸素が行く事で神経も活性化がはかれます。
②脊柱刺激
脊柱には、交感神経が出ています。
交感神経とは、興奮している時に働く神経。
つまり、起きている時に働きます。
この神経が興奮している時は毛細血管を閉じ、血流を筋肉に集めます。
内臓の動きも止まり、血液を動かすところに集める様にします。
この時、背骨(脊髄=神経の束がある)では、情報を沢山必要なところに送り込まなければいけないので(分かり易く言えば、消防のホース。火を消したい時にホースに水が送られますね?その時のホースって真っ直ぐになって、パンパンになりますね?あの状態です!!)硬くなる訳です。
この硬くなった状態が、副交感神経(リラックス状態をつくる)が働けば緩みますが、自律神経が乱れている人は常にカチカチ!
背骨を柔らかく(弾力性のある状態)にしていなければ、常に興奮状態が続きますので、内臓の働きも低下し、毛細血管が閉じ、末端部の冷えに繋がります。
背骨は柔軟性では無く、弾力性(押せばフワフワした状態)を作らないといけません。
③頭蓋調整
全身をコントロールする司令塔。
この司令塔であるスーパーコンピュータのある頭蓋骨は、情報過多となればオーバーヒートし熱を持ちます(働いている部分が熱くなる)
このオーバーヒート状態を冷ますために、水があります(脳脊髄液)
この水の循環が滞っていると、脳は常にオーバーヒート状態となりフリーズ(思考の停止=パニック)を起こします。
脳は、冷えた状態が冷静に物事を考えられるのです。=頭を冷やせ!と言われる所以
④内臓調整
内臓は副交感神経で動いています。
また、腸ではセロトニン(脳の快楽物質)が多く作られる部分。
このセロトニンが直接、脳へ行く訳ではありませんが、最近巷で言われている、腸脳相関と言われる、腸は”第二の脳”と言われるほど注目な部分です。
精神的に参っている人や自律神経の乱れている人は、必ずと言っていいほど内臓は動いていません(硬い)
内臓を柔らかくし、副交感神経が働ける環境にしなければいけないと考えます。
⑤呼吸指導
自律神経の乱れがある人は、必ずと言っていいほど呼吸が上手く出来ていません。
呼吸が出来ないと酸素が不足します。
酸素不足は細胞が常に酸素を欲しがる為に信号を発します。
それがイライラの原因です。
息を吸う事は交感神経優位とし、息を吐く事は副交感神経を刺激します。
自律神経はコントロール出来ない神経と言われていますが、コントロール出来る方法として”呼吸法”があげられます。
⑥自宅ケア
自宅で出来る簡単な体操を指導します。
一番簡単なのは、ウォーキング。
リズム運動です。
一定のリズムで動く事で身体のリズムが整いやすくなります。
その最も気軽に出来るのがウォーキングです。
出来れば毎日30分以上歩く事をおススメします。
これらの事を行い、自律神経への調整を行っています。
治療は、5回セットに調整を行っています。
その間に変化を感じられればその後も定期的に続けて行けばよろしいかと思います。
変化を感じなければ、5回で終了して頂いても構いません。
長く続いたその症状を、ここらで本気で向き合ってみませんか?