胸郭出口症候群

肩の違和感や、腕のしびれや怠さを訴える。

先ず疑うのは、脊柱の変位。

多くの場合、問題の起こっている側の肋骨の可動制限があったり、脊柱の弯曲が見られる。

当然それは、頸椎部にも波及している。

これらが要因となって、しびれや怠さを起こさせる。

 

僕らの首から腕へは、神経や血管がたくさん通っています。

その通り道、鎖骨や肩甲骨周囲からそれらは出ており、歪みや緊張等でこの場所が狭くなると、神経や血流の流れが悪くなり、腕や手にさまざまな不調が現れます。

腕や手のしびれ、重だるさ、冷え、むくみ、色の変化、朝の手のこわばりなどはよく見られる症状です。

特に、洗濯物を干したり、髪を結んだり、吊革につかまったりと、腕を上げる動作でしびれや痛みが強まる場合は要注意です。

長時間スマホやパソコンを使うと、肩や腕が重く感じたり、肩こりのような痛みが出ることもあります。

 

これらを訴える人は【胸郭出口症候群】が疑われ、多くは、姿勢に特徴があります。

猫背や巻き肩で、耳よりも肩が前に出ている姿勢は、鎖骨の下の神経や血管を圧迫しやすくします。

また、片方の肩だけでバッグを持つクセも要因の一つです。こうした習慣が続くと、鎖骨周囲の筋肉が硬くなり、神経の通り道が狭まってしまうのです。

 

胸郭出口症候群は、日常の姿勢や動作のクセが積み重なって起こることが多い症状です。

長年の肩こりや手のしびれが「実はこれだった」というケースも珍しくありません。

 

 

歪みに気づき、関節(特に脊柱・肋骨部)の可動性を付けていく。

これらはその問題解決に不可欠な事だと考えます。

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