胸郭
胸郭は、胸椎、胸骨、肋骨の骨で構成されるエリアで、心臓や肺を保護する籠状のエリアとなる。
この胸郭にはもう一つ人体にとって重要なキーワードがある。
それが・・・
脊髄である。
胸椎(脊柱)には脊髄が通っており、この脊髄の出た直ぐに交感神経がある。
背側からでは触る事は出来ないが、背側からでも交感神経がどうなっているかは大体、分かる。
と言うのも、この胸郭の柔軟性があるか?ないか?であらかた分かる。
胸郭が硬い=脊柱が硬い=交感神経がON
つまり、脊柱が硬い人は交感神経、つまり、常に周りを気にし過ぎているって事になる。
そうして胸郭は、腕との関係性が強く(上肢帯は鎖骨と胸骨とでしか骨の連結はなく、体幹との関係性は90%以上は筋肉による)、胸郭の硬さはそのまま腕に影響を及ぼす。
腕のしなやかさが無い人は、胸郭が硬い。
と言う事は、上肢に問題がある人(肩に問題がある)は、ほぼ胸郭の硬さがあるって事になり、胸郭が硬ければ、胸郭を取り巻く筋肉は脱力方法が分からなくなっている可能性が高い。
そうして常に交感神経はONとなるので、肩の夜間痛などがある人は、こうした関連が考えられる。
上肢を触る(動か)と胸郭の硬さが分かる。
何度も同じ事を言うが、交感神経のたかぶりも分かる。
言い方を変えると、上肢の柔らかさがあると胸郭は柔らかい事とになる。
と言う事は、上肢の柔らかさは胸郭の柔らかさに通じる事となる。
指関節の柔らかさ
手首の柔らかさ
手のひらの柔らかさ
前腕部の柔らかさ
上腕の柔らかさ
これらを高めて行けば、胸郭の柔軟性はつくのかもしれないし、交感神経のたかぶりは抑えられるのかもしれない。
先ずは自分で実験してみようと思う。