筋膜リリース
僕の考える筋膜リリースを勧める理由。
筋膜は、本来、筋線維を包み込む膜であり、その筋線維がキチンと仕事が出来る為に必要。
また、隣り合う筋肉が擦れ合わない様にする為のモノ。
筋膜の引っ付きは、熱による。
つまり、連続した動きにより発生する熱。
例えば、車のエンジン。
長時間走ればエンジンは熱を持つ。
それと同じで、長時間同じ運動が繰り返されれば、筋肉も熱を生む。
その連続した動きを止めると、今度は冷やされる。
熱を持った物質同士が重なり合って、急に冷えると二つの物質がくっ付く事がイメージ出来るだろう。
あの現象は人体においても起こる。
筋肉の種類は数百あるが、特に球関節(肩関節や股関節)の様な前にも後にも横にも捻りも出来る様な関節部分では複数の筋肉が存在している。
積み木に紐をくっ付けて引っ張ると、紐を引いた方向に積み木が移動するのがイメージ出来るだろう。
筋肉も同じで、筋肉が縮めば縮まった方向に骨は移動する。
捻りは、捻る方向に筋肉が存在する。
これが複雑な動きをする関節部分には様々な方向から筋肉が着く。
しかし、先に上げた様に、連続した運動が繰り返され、急に止まると膜同士が熱を持ち→冷やされ→くっ付く。
そうなれば、曲げる方向に動く筋肉が縮んだ際、捻る方向の筋肉も引っ張る現象が起こり始める。
これを長期間続ける事で、関節が熱を持ち、炎症が起こる。
こうして関節部分に痛みが生じる。
また、筋肉が無駄に動かされるので疲労物質が溜まる。疲れやすくなる。
故に、筋膜は剥がれていた方が良い。
筋膜同士がくっ付く事以外に、筋肉と皮膚(脂肪組織)がくっ付く事も多い。
鶏肉に黄色い脂肪が張り付いているのを観た事があるかもしれない。
これも筋肉が動くたびに皮膚(脂肪)も引っ張るので、ストレッチをすると皮膚痛さが出る事がある。
肩を動かして痛い(四十肩など)は、これも原因の一つと考える。
皮膚と筋膜を剥がして行く事には価値があると考える。
痛みの軽減
可動域の回復
疲労感の除去
これらが期待できる筋膜リリース。
人によっては痛みを伴いますが、術後はかなりスッキリすると思います。