筋肉は嘘をつかない
筋トレは面倒だと感じる人も多いです。
が、筋肉を鍛えることには見た目以上の意味があります。
筋肉はただ体を動かすだけでなく、「マイオカイン」というホルモンを分泌し、健康維持に大きく貢献しています。
マイオカインは600種類以上が確認されており、
がん予防
抗炎症作用
脳機能の向上
血管や骨の強化
美肌効果
脂肪燃焼促進など
全身に多様な好影響を及ぼす“天然の万能薬”と呼ばれる存在です。
例えば、アイリシンというマイオカインは、“悪玉脂肪”とされる白色脂肪を燃やしやすい“善玉脂肪”に変える働きがあります。
また、SPARCは、大腸がんを抑制し
カテプシンBは、記憶力低下を防ぐ
など、運動によって僕たちの体が自ら“副作用のない薬”を作り出しているのです。
このマイオカインを分泌するには、無理のない範囲で筋肉を刺激することが大切です。
激しい運動でなくても、椅子に座ったまま脚を上げる腹筋や、ペットボトルを使った軽い腕の上下運動でも効果があります。
特に太もも・腹筋・上腕三頭筋の3つは年齢とともに衰えやすいため、重点的に鍛えることが推奨されています。
さらに、食事面でもサポートが可能です。
鮭に含まれるアスタキサンチンは筋肉内のミトコンドリアの状態を保ち、より効率的な筋肉の働きを促します。
また、ヨーグルトや食物繊維など腸内環境を整える食品も、筋肉の健康に間接的な効果を与えます。
日本では運動不足が深刻な健康課題とされ、指摘されています。
日常に無理なく筋トレや軽い運動を取り入れることは、健康寿命を延ばすための有効な手段です。
筋肉は、年齢・体力に関わらず誰にとっても最高の“健康資産”なのです。