筋肉の性質
筋肉は、ゴムの様に伸びる。縮む。
温めれば柔軟性が出て来て、しっかり伸び~る♪
そう思われてるかもしれませんが、そう簡単ではありません。
そもそも筋肉は、縮む為に存在し、伸びる為にあるわけではありません。
正確には、伸びるではなく、元の長さに戻った。です。
筋肉は基本、縮むです。
で、私たちは動いてるから全身の筋肉は伸び縮み出来ていると思っていますが、違います。
ある角度を超えると働く筋肉が異なる様な構造となっていますので、例えば、肩を上げる動きを考えてみても、棘上筋の作用、三角筋の作用、僧帽筋の作用はそれぞれ角度が変わらない限り動きません。(当然、全く動かない訳ではありません)
で、私たちは”その角度”まで関節を動かす習慣を持っていません。
例えば、肘にしましょう。
普段、手を下におろした状態では肘は真っすぐ下におりています。
やってみて下さい。
気づく筈です。
肘が伸び切ってない事に!!
下に手を下ろしていても肘の角度(伸展)はまだもう10cmくらいは可能です(後ろに反らせれる)
こうして私たちは自分の限界可動域まで関節を動かす事はありません。
こうした筋肉はいつしか作用(縮む)事を忘れます。
『俺の仕事はここまで』
それを何年も続けていると筋肉はそこが限界となり、それ以上、縮む事をしなくなります。
ある日、ストレッチをしようと伸ばしても(縮めても)それ以上、動かないのです!!
で、ここからが重要です!!
伸びもしなければ、縮みもしないものをストレッチしているとどうなるか?
筋肉が切れる!!
ではありません。
骨をズラして、筋肉は自分の長さを保とうとするんです!!
これが寝違いやぎっくり腰のメカニズムです。
伸びないモノが強制的に伸ばされ続ける事で、筋肉が付着している骨を移動させてしまう・・・
これは普段から関節可動域いっぱいまで筋肉を動かしていないせいです。
ラジオ体操などが良いとされるのは、関節可動域いっぱいまで動かすからです。
(っても、手が上に上がらない。足が開かないなど自分で適当にやってしまいますが・・・)
普段から関節可動域いっぱいまでしっかり動かす習慣をつける。
その事で痛めにくい身体造りが出来ます。
ある日、思い立ってストレッチしてもダメです。
と言うか、伸ばしてはダメです。
先に上げたように筋肉は伸びる事を本来の仕事としていません。
縮む事が仕事です。
縮めさせて下さい。
つまり、動け!って事です(笑)