目の奥が痛くなる頭痛と自律神経の関係
目の奥が痛くなる頭痛は、自律神経の乱れと深く関係していると言う説。 なぜそうなるのか?を考察します。
① 解剖学的な視点
まず、目の奥には多くの神経や血管が集中しています。特に重要なのが以下の2つです。
- 三叉神経(さんさしんけい):顔全体の感覚を司る神経で、目の奥(眼窩)にも枝を伸ばしています。
- 内頸動脈(ないけいどうみゃく)・椎骨動脈(ついこつどうみゃく):脳や目に血液を送る重要な血管。
これらの神経や血管が影響を受けることで、目の奥の痛みが引き起こされます。
② 生理学的な視点
目の奥の頭痛に関係するのは血流と筋緊張です。
- 血流の低下
- 交感神経(興奮モード)が優位になると、血管が収縮し、目の奥の血流が悪くなる。
- その結果、酸素不足や老廃物の蓄積が起こり、痛みの原因になる。
- 筋緊張の影響
- 交感神経が過剰に働くと、後頭部や首、側頭部の筋肉が硬くなる。
- これが目の奥の神経や血管を圧迫し、痛みを引き起こす。
③ 神経学的な視点
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。
- 交感神経が優位になると…
- 目の周りの血管が収縮 → 酸素不足 → 痛み
- 三叉神経が刺激される → 頭痛や目の奥の痛み
- 副交感神経が優位になると…
- 目の周りの血管が拡張 → 偏頭痛のようなズキズキした痛み
つまり、自律神経の乱れが交感神経の過剰な働きを招き、結果的に目の奥の痛みを引き起こすということです。
まとめ
✅ 目の奥の頭痛は、自律神経のバランスが崩れた結果、血流や神経に影響を及ぼして起こる可能性がある。
✅ 交感神経が過剰に働くと、血管収縮や筋緊張が起こり、酸素不足や神経刺激が痛みを引き起こす可能性がある。
✅ 副交感神経が強く働きすぎても、血管の拡張が痛みにつながることがある可能性がある。
自律神経を整えることが大切は頭痛に限らず様々な問題解決に繋がると考えます。
目の奥が痛くなるような頭痛の場合、対策として
・深呼吸やストレッチでリラックスする
・目を温めて血流を改善する
・スマホやパソコンの使用を減らして目の負担を減らす
このあたりを意識してみましょう。