痛み・怠さ・違和感があるところは
日々の施術の中で、「ここが痛いです」「重だるい感じがあります」「なんだか違和感があって…」という声は多いです。
そこで気づくのは、筋肉のコリやハリと言った部分はもちろん、それ以外にある特徴があります。
それが今回の話、浮腫みです。
■ 浮腫みと身体の不調の関係
症状には必ず意味があります。以下のように、痛み・怠さ・違和感は、浮腫みと密接な関係があります
浮腫みは、血管の透過性が上がる事で組織液が漏れ出して浮腫んだり、炎症やストレス反応によって水分が局所に溜まる事で起こったり、循環や代謝が滞る事で細胞間液が貯留しやすくなる事で起こります。
組織が傷付くと炎症が起こり
・傷付いた組織や慢性的刺激により、ヒスタミンやサイトカインが放出されます。
・その結果、毛細血管の透過性は上昇し、血管外に水分(組織液)が漏れ出しやすくなります。
運動不足による、静脈・リンパ液の循環
・筋緊張・動かさない・冷えなどは、静脈・リンパの流れが悪くなります。
すると、水分はその場に滞り、浮腫みとして現れます。
交感神経の過緊張
・痛みや不安、ストレスが続くと交感神経優位となります。
・これにより末梢血管は収縮し、血流悪化、結果として局所の代謝が下がり、水が溜まります。
■ よくある例と応用視点
肩こり:
- 僧帽筋や肩甲挙筋が過緊張し、血行不良 → 筋間に水分が溜まり、浮腫 → 重だるさや頭痛へ波及
腰痛+重だるさ:
- 姿勢不良や炎症性変化により、筋ポンプが低下 → 腰部に浮腫性の硬結が出現
自律神経失調:
- 交感神経過緊張 → 末梢循環低下・代謝鈍化 → 四肢末端の浮腫と倦怠感
一見すると浮腫んでない様に見えますし、触ってみてブヨブヨする感じが無い事も多いですが、中の組織ではこうした現象が起こっており、それが結果として痛み・違和感として現れています。
それらを循環、流してあげる事で細胞はしっかりと呼吸し、代謝が行えるようになるので楽になる訳です。
痛みや違和感がある部位と言うのはこうした原因が奥にあり、それを教えてくれます。