滞りを流す
川が堰き止められると水は澱み、次第に落ち葉などは腐りヘドロとなり、異臭を放ち、そこに住む生物たちも苦しみ、いつしか細菌だらけの川となってしまいます。
人体に病巣が出来るのは、これが原因で、流れが滞るから免疫細胞に知らせも来ないし活躍も出来ないので、病巣は好き勝手に暴れまわり、周りの細胞も次第に助けも栄養も来ないので、悪側に染まって行く事で大きくなってしまいます。
人体には”自然治癒力”と言うシステムが備わっています。
ホメオスタシスと言うやつです。
系からズレても、元の系に戻すシステム。
これらは神経伝達と言うより、血液循環による知らせが行くのです。
神経は、痛い!や痒い!と言った信号なので、そこに異常があると直ぐに分かりますが、血液の場合はある程度の状態にならないと気づけません。
なので病巣が大きくなって、周りも巻き込んで初めて症状として出て来て気づくので、発見が遅れます。
細胞の出す信号は、ホルモンと言う形で必要な細胞に知らせが行くようになっています。
ホルモンは化学物質で、血液の中に入って届けられ、受け取れる細胞が決まっているので、そこにちゃんと届く様になっていますが、澱みがあれば当然、知らせは遅れます。
また、知らせの届いた細胞は、すぐさま返事のホルモンを分泌しますが、これまた循環が滞っていれば返事が届くまでに時間がかかります。
血液循環と聞けば、心臓だと考えるでしょう。
確かに心臓が主な機関です。が、心臓の役割は、最初の血液を送り出す事が役目であって、その後の送りや、血液を回収する事まではその能力としては低いです。
その後の送りは、血管の弾力性と、重力です。あと、筋肉(関節)運動による。
血管を一本のホースだと思っておられるでしょう。
血管と毛細血管は別物です。
同じ”血管”と名称が付いているので、太さが異なるモノだけだと思われているでしょうが、違います。
血管は確かにホースです。
しかし、毛細血管は、ザルです。
ホースの中央部がザルなので、血液の大半がここで駄々洩れとなります。
なので静脈に入る血液には、心臓のポンプがいくら強くとも作用しないのです。
静脈に入った血液が流れるメカニズムは、筋肉運動です。
しかし、昨今、歩く事をほぼしない現代人は、血液が下に溜まったままで、上に押し上げられません。
こうして滞りが生まれて来るのです。
また、腹部では、腹式呼吸が出来ていない人が多く、これまた重力によって骨盤部(下腹部)に溜まった血液はお腹が凹まないので上に押し上げられません。
こうして病巣は下に起こりやすくなります。
(子宮筋腫・チョコレート嚢胞・子宮内膜症・子宮がん・膀胱がん・直腸がん・大腸がん・前立腺がん・盲腸炎etc・・・)
胃がんや肝臓がん、腎臓癌なども、結局は、横隔膜の収縮や腰部の運動がほぼ無ければ循環は滞ります。
綺麗な水(血液)が来なければ、細胞は苦しい状態で生存しなければならず、その苦しい環境のせいで形を変えてしまいます。
ヘルニアなども、白血球が食べ消えて行きますが、ヘルニア部の血液循環が滞って入れば、引っ込む事はあっても消えては行きません。
膝や股関節は、軟骨なので一度壊れると血液が循環していても治りませんが、痛みが出るのは関節包などの軟部組織なので、これらに血液が上手く循環していなければ、炎症は引く事なく(冷やされず)ずっと起こり続けます。
脳は脳細胞の集合体なので、栄養素が必ず要ります。
特に糖が必須ですが、これまた頸の硬さや捻じれがあると血管が捻じれたり、狭まっていたりするので血液が上手く通りません。
すると血液循環が鈍りますので、脳細胞も活動を減らして行きます(こうして身体機能の低下や認知障害などが起こって来る)
僕らの身体は元々治す力が備わっています。
しかし、それらは全て血液からの情報伝達によります。
神経だけではなく、ホルモン系統の影響も同じく大きいのです。
その系統の情報伝達が上手く機能しなければ、身体回復能は低下します・・・
血液をしっかりと回す為に、整体やマッサージは必要なのです。
強制的に血を巡らす。
僕らが「治すのはご自身の身体です」と言うのもそう言う事で、僕らのやっている事は、血液をしっかりと回る様にする事です。
血液の滞りは必ず起こります。
そうしてその滞りの状態が長ければ長いほど、問題も大きくなって行きます。
たかが整体と思わず、定期的な整体はおススメします。
