根の国
祝詞の中に「根の国」と言う表現があります。
根の国とは、根、つまり地中深くにある国。
暗い国 = 黄泉の国を指し、「あの世」を意味します。
この国(日本)は、島国です。
島国の根っこに当たるのが『島根』です。
島根とは、この国の「陰」の部分を請け負った所です。
また、あの世 = 暗い = 日がささない = 雲っている = 雲が出る = 出雲です。
日本の数の中で、最も多い数を表すのが【八】です。
八百万などの表現は、八 = めちゃくちゃ多い事を意味します。
八雲とは、雲が多い事を意味します。
あの世の反対に光(この世)があり、光の代表が太陽で、太陽神 = 天照大神 = 伊勢神宮です。
伊勢(伊勢神宮)が陽で、出雲(出雲大社)が陰
だから島根は山“陰”です。
しかし、島根は島国日本の根っこの部分です。
根が腐ると上に見えてる幹や枝、葉っぱや花、実は全て腐さり、枯れて無くなってしまいます。
島根はとても重要な県であり、腐らせてはいけない所なのです!
なので年に一度、全国の神を集めてでも祀る風習が出来ました。
これが「神在月」です(島根以外は神無月)
島根県が伊勢と並び称される神の国であるのは、陰(あの世)側担当だからです。
あの世側の国だからこそ祝うのです!(石見神楽・神在月)
「災い転じて福と成す」と言う様に、島根は陰側の立場ですが、転じて福を結び付けてくれると言う意味から【縁結びの神】と言われるのです。
この国(日本)の根っこ部分。
島根
この県は、もの凄く意味のある県(ポジション)なのです!
島根に帰省もしくは行かれる際は、この国を支えてくれている県なのだと思い出して下さい。
僕らの居る世界は、全て陰と陽で成り立っています。
陽だけを欲してはいけません。
陰の方が重要なキーワードであり、あの世(見えない世界)はこの世(見えている世界)を支えています。
無いようで有ります。
死とは終わりではなく、元に戻っただけです。
あの世があるから、この世があります。
陰とはそう言うポジションであり、それを知り、受け入れ、陰を祀る。
そうする事で陰陽一致の大きなモノが得れる様になります。
島根県の様に、普段、マイナー過ぎて誰も見向きもしない所が、実は、とても重要であり、重要だからこそ、古代から祀られている事を知れば
私達の身の回りにある
しょうもないモノ
必要を感じていないモノ
思い出しもしないモノ
どうでもいいモノ
それらをしっかり祀る習慣を身につける事でとても大きなモノが得れるようになります。