多角的視点
先日、あるセミナーに参加しましたが、そこはインストラクター講師になる為の講座だったので、全員の前で【型】を発表し、合格を頂けたら次のステップへ進めるというスタンスで始まりました。
私の場合、既に合格を貰っていたので【型】の発表はありませんでしたが、他の参加者さんの【型】を見ていると、『練習してるな~』とか、『緊張で忘れちゃったな・・・』とか、『全く練習してないだろ???』ってのが分かります。
当然、私が気づくくらいなので、講師や会の人達もそれが分かります・・・
なので、即『合格』を頂けません・・・
で、数日経ってからの事です・・・
その時の光景を思い出し、友人と会話をしている時にある事に気づきました。
『全く練習をしていない人』を思い出した時、その人が主催者だったと言う事。
そうして、その方が色々宿泊先の手配、交通機関の手配、参加者へのメール、懇親会会場の手配、講座会場の手配、椅子の配列、受付もろもろ・・・をされていた事に気づいた時、
私事よりも他人(私達や講師の方々の為)に意識をずっと向けていたんだろうと気づきました。
私達参加者は『私の事』だけを考えその場へ行けばイイだけで、当然【型】だけを一生懸命覚えさえすれば良かったわけです。
『全く練習をしていない』と思われたその方は、その日の為に、練習もし、会場手配やら講師の先生方の事や参加者さんの事までも考えておられ、また、ご自身の仕事や家庭の事も考えておられたのだろうと気づいた時、私はなんて”我”の事しか考えていなかったのか・・・と恥ずかしくなりました。
物事をある一定の角度だけで見ると『ダメな人だ』とか、『やってないじゃん!』と映りますが、別の角度から見ると『自分の事より、全体を考えいた』という一面に気づかされ、ダメだと思ったのは一方向しか見ていない・・・
もっと多角的に物事を見ないと偏見で世界を知る(見る)事の怖さに気づきました。
これはおそらく、多くの人がやってしまっている事だと思います。
私もそうですが、一方向だけでなく皆さんにも多角的視点に気づいて欲しくてシェアさせて頂きました。