低体温症
僕も比較的体温が低く、36.9とかになるともうフラフラする。
クライアントの何名かに34℃台が居られるが、「嘘でしょ!?」と驚くレベル。
では、低体温となるど、どんな弊害が出て来るのでしょう・・・
現代人の多くが「平熱が35℃台」「いつも身体が冷えている」と感じています。
昔の日本人の平均体温は36.8℃だったのに対し、今や36.0℃を下回る人も珍しくありません。
まず体温が下がると、エネルギー産生が落ちます。
細胞はATPという“体内の電気”で動いていますが、体温が1℃下がると代謝が12〜20%も低下し、ATPの生産が追いつかなくなる。
結果、慢性的なだるさ、疲れやすさ、回復の遅さ、太りやすさ…などが起こるとされます。
「年のせい」だと思っていた不調の多くは、実は低体温による燃料不足なのです。
さらに体を温めるはずの自律神経も乱れやすくなります。
冷えは交感神経を過剰にし、血管が収縮。血流が悪くなり、肩こり・頭痛・不眠・イライラといった“ストレスモード”から抜けられなくなる。
つまり低体温は「常に身体が戦闘態勢」のようなもの。
休まらない、回復しない、リラックスできない・・・。
免疫力も低下します。
体温が1℃下がれば免疫力は30~40%落ちると言われます。
白血球の動きが鈍り、ウイルスや細菌に負けやすくなる。
風邪が長引く、すぐ感染する、治りにくい…
さらにガン細胞は35℃前後で最も増殖しやすく、免疫細胞は37℃で最も活発だという事実です。
「低体温=ガンを育てる温床」だと医学的にも示されています。
ホルモンバランスも乱れ、特に甲状腺ホルモンは体温調節の司令塔なので、ここが弱ると生理不順、不妊、更年期症状の悪化、男性なら筋力低下や意欲の低下にもつながります。
さらに内臓の酵素は37℃前後で最も働くため、低体温では胃腸の動き、肝臓の解毒機能、脳の思考力までも落ちてしまいます。
臨床で低体温の方を見ると、共通点があります。
「筋肉が硬い」
「呼吸が浅い」
「血流が悪い」
「自律神経が乱れている」
「疲れが取れない」
これは偶然ではなく、身体が“熱を作れない構造”になってしまっている証拠です。
現代人は運動不足で筋肉が減り、姿勢の崩れで横隔膜が固まり、呼吸が浅くなり、ストレス過多で交感神経が優位。
冷たい飲食や過度な糖質、エアコン環境、無理なダイエットも重なり、「熱を生む力」そのものを失っています。
しかし逆に言えば、体温を取り戻せばすべてが好転します。
体温が1℃上がるだけで、基礎代謝UP、免疫力爆上がり、血流改善、ホルモン安定、睡眠の質向上、メンタルも明るくなる。
太りにくく痩せやすくなり、回復が早く、病気になりにくい。
体温は単なる“数字”ではなく、「生命力」「治癒力」「幸せに生きる力」そのものなのです。
もしあなたが、
・疲れやすい
・冷え性
・肩こり頭痛が慢性化
・太りやすく痩せにくい
・気分が落ち込みやすい
・なぜか調子が上がらない
そう感じているなら、まず“体温”を疑ってみてください。
体温の回復は、サプリより、薬より、何よりも根本的な健康戦略になります。