人体に重要なミネラルとその作用
ミネラル | 働く仕組み(メカニズム) | 補足 |
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1. カルシウム(Ca) | ①骨や歯をつくる(リン酸カルシウムとして沈着)
②血中では筋肉収縮や神経伝達に必要なスイッチ(カルシウムイオンが細胞内に流入して筋肉が収縮) |
ビタミンDがないと吸収されにくい。 |
2. マグネシウム(Mg) | ①酵素の補助因子(ATPをエネルギーとして使うときに必須)
②筋肉と神経のブレーキ役(カルシウムとのバランスでリラックスを誘導) |
不足すると交感神経優位になりやすい。 |
3. カリウム(K) | ①ナトリウムとのバランスで細胞の電気信号を調整(ナトリウム-カリウムポンプ)
②心臓のリズム維持に不可欠 |
加工食品でナトリウム過多→カリウム不足になりがち。 |
4. ナトリウム(Na) | ①神経の電気信号を伝える(脱分極)
②水分保持や血圧維持に関与 |
摂りすぎると高血圧やむくみの原因に。 |
5. 鉄(Fe) | ①ヘモグロビンの中核として酸素を運ぶ(鉄が酸素と結びつく)
②細胞のエネルギー代謝に必須な酵素に含まれる |
胃酸やビタミンCが吸収を助ける。 |
6. 亜鉛(Zn) | ①細胞分裂やDNA合成に必須な酵素の構成要素
②免疫細胞や味蕾の再生を支える |
不足→味覚障害・免疫低下・脱毛など。 |
7. ヨウ素(I) | 甲状腺ホルモン(T3・T4)の原料 → 全身の代謝をコントロール(エネルギー代謝・成長) | 海藻に多く含まれ、不足も過剰も甲状腺に影響。 |
8. セレン(Se) | ①抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼの材料 → 活性酸素を除去②甲状腺ホルモンの活性化にも関与 | ビタミンEと協調して細胞を守る。 |