中継
クライアントから家族の相談を受けた。
それを聴きながら感じたのは、『このややこしい現状は、自分で創っている・・・』
たぶん、同じ様にやっている人も多いと思うのでシェアします・・・
AさんからBさんの愚痴を聞いた時に、Bさんを傷つけまいとBさんに遠まわしで改善点なりアドバイスなりをする事があると思います(Aさんの存在を明らかにするか?隠してするかは状況次第)
しかし、BさんにはBさんなりの考えがあるので、『そんな事、言われたくない!』と叱られたり、反発を食らい事があります。
これは、愚痴を聴くと言うストレスと、反発を食らうと言うストレスとが間に立った人が食らいます・・・
本来はAさんがBさんに対する意見(愚痴)なので、こちらはただそれを聴いたら終わりの話ですが、お互いの仲を取り持とうと中間に立ったが為に、被害を被るって事です。
AさんはAさんで、第三者に話す事でBさんから直接嫌味を言われる事を回避出来たり、直接嫌われる事を回避出来てると思っています。
BさんはBさんで、Aさんが自分の事をそんな風に思っているだなんて知りません。
知っているのは、間に立たされ、話を聴いた人です・・・
良かれと思った行動が、結局、愚痴を聴くだけのパターンと、煙たがられる存在になるパターンとが間に立たされた人には入り、ストレスが二倍入ってしまいます・・・
あなたも経験があるのでは?
善い人とは、使われる(利用される)事が多く、被害を被る事が多いです。
しかし、これでは身が持ちません・・・
と言うか、Aさんは、いつまで経っても自分の方が正しい!と思い込んでます。
BさんはAさん(を含め、多くの人)からそんな風に思われているなんて思ってもいません(つまり、自分は正しいと思っている)
間に立たされた人が、お互いが傷つかず、仲良く居れるようにと考え、間を取り持つ事で、AさんもBさんも成長出来なくさせている!
つまり、間に入った人のせいで『自分が正しい!』とお互いに思い込ませ続させている・・・
Aさんの意見をBさんが直接聞く事で、Bさんは自分の考えや行動、発言を見直せる(自分とは違う世界を知れる)
AさんはBさんから直接反発を食らう事で、言い方を変えられる(どう伝えれば分かってもらえるのか?)
こうやってAさんもBさんも初めて成長出来る!
間を取り持つ人は、お互いの成長を【自分が止めている】事に氣づかないといけない。
そうして、自分だけが二重にストレスを受けてしまっている事に氣づかないといけない。
Aさんの意見は聴いてあげてイイと思います。
共感してあげても良いと思います。
ただ、『それ、本人にも言いな』と伝える事も大切です。
Aさんが『Bさんに直接言えないよ!!』としても、そこはもう関係ありません。
こちらはただ聞いてあげるだけ。
BさんにAさんの意見を伝える必要も無ければ、私の意見として改善させようとする必要もありません。
ただ、聞くだけ。
ストレスが増え、自分が苦しみ、こうして愚痴を吐き出さないといけないくらいなら、流さないといけない。
流すとは、『そんな事があったんだね。しんどかったね。それ、本人に直接言うとイイよ。たぶん、氣づいてないから』そう一言いって、中継する役目から離れた方がイイです。