なかなか緩まないコリ

神経の興奮は、脳から脊髄へ、そして末梢へと波及する。
これは背中に触れると大体わかり、
「あ、頭の中が騒がしいな」と感じる状態だ。

この状態では、脳が過活動を起こしている為、第三者である我々が身体を(関節を)動かそうとしても、身体が自由にさせてくれない。

そのため、こちらが敢えて「力を抜いて下さい」と声を掛けないと、本人は無意識のまま力んでしまっていることが多い。

こうしたケースでは、筋肉は往々にして神経性に興奮している

忙しさ
肉体労働
極度の疲労
ネガティブな思考状態・・・

これらはいずれも、神経の興奮を持続させる要因になる。


一方で、
筋肉は硬いのに、骨(関節)は柔らかい人がいる。

こちらが操作すると関節は簡単に動かせる。
しかし、筋肉には明らかな緊張が見られる。

「なぜ、こんな状態が起こるのか?」


僕らの身体は、大きく分けて二つの神経系によってコントロールされている。

・脳からの指令によって動かされる系(随意運動)
・脊髄反射として、脊髄が自動的に制御する系

そして、もう一つの系統がある。
それが――ホルモンだ。


ホルモンは、細胞で作られ、血液中を流れ、必要とする細胞へ届けられる。

受け取った細胞は、そのホルモンの作用によって活性化され、特定の反応を示す。

代表例として成長ホルモンがある。

成長ホルモンが骨細胞に届くことで、骨の成長が促される。


このように、あるホルモンが慢性的に分泌され続ける状態になると、受け取った側の細胞は、その作用を「継続」してしまうことがある。

これが、

筋肉は硬い
しかし、神経系の興奮は強くない
だから関節はこちらが動かしても、簡単に動く

という状態を生み出す。


この場合、筋肉をいくら揉んでもストレッチしても関節を動かしても、筋緊張は緩まない

なぜなら、原因は神経ではなく、ホルモン系だからだ。

同様に、神経に対する刺激(鍼や電気刺激など)を入れても、変化が乏しい、あるいはすぐ元に戻ることが多い。


よくある、

「肩こりを訴える人が、揉んでもらっても、ストレッチしても、鍼をしてもすぐ元に戻る・・・」

という現象の背景には、この“ホルモン由来の筋緊張”が関与している。


ホルモン系の筋緊張は、患部を直接揉んでも効果が薄い

必要なのは、

・中枢神経系へのアプローチ
・呼吸の再教育
・全身のリズム・波動を整える手技

こうした「上流」への介入だ。


自分の筋緊張が
神経由来なのか
ホルモン由来なのか

これは、本人にはなかなか判断できない。

我々第三者による触診と反応の観察によって、判別ができる。

「何をしても戻る」
「力を抜いているつもりなのに抜けない」

そんな方こそ、
一度、気軽に相談してほしい。

 

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