くび

くびは、首とも書くが、この首は「敵将の首を取った!」などと言う様に、頭を含めます。

なので、解剖学的に”くび”の位置を示す時は、【頸】と書きます(”頚”の字は簡略化した字です)

 

頸はそもそも脳からの神経の出口であり(脊髄)、脳幹部が真っ先にあり(生命の中枢)、腕や内臓の神経の出口でもあります。

なので、映画で頸の骨を折って相手が倒れるのはそれくらい重要な所だからです。

 

頸には頭部を動かす筋肉と、頸を動かす筋肉と、胸郭部を動かす筋肉とがあります。

頭部を動かす筋肉の多くは上部頸椎にあり、頸を動かす筋肉は頭部から胸郭部に掛けて付いています。

頸のみにある筋肉の多くはインナーマッスルと呼ばれる頸を動かすと言うより頸椎の安定性の為の筋肉となります。

これらの筋肉の合間に末梢神経が通り抜け、頭部の皮膚感や、上肢を動かす神経が出ています。

頸が硬いとこれらは圧迫を受け、何らかの支障が現れます。

この支障とは必ずしも痛みや痺れと言ったモノとは限らず、力が抜きにくいと言った現象が起こります。

更にこの力が抜きにくいと言うのは、本人では気付きにくく、例えば、自信で上腕部を握った際に力こぶの部分(上腕二頭筋)が筋張って力が入っている感覚があればそれは力が抜けてない証拠です。

前腕部でも同じで、前腕部を握った際に筋張っている感覚があれば頸部の筋肉の圧迫による支障かもしれません(脳自体の緊張の場合もある)。

 

この様に、頸部の緊張は主に肩回り、背中、腕、また、頭部に支障として現れており、偏頭痛持ちや肩こり首こりはこうした筋肉の要因が考えられます。

冒頭にもある様に、このエリアは自律神経の出口でもあるし、生命中枢(呼吸・循環器)でもあるので、これらの乱れによっても偏頭痛・肩こり・首こりは起こされます。

つまり、肩こりがある時点で、頸部筋の緊張及び、自律神経の乱れ、呼吸の乱れ、心拍の乱れがあると想定出来るのです。

心拍の乱れとは、不整脈などと言ったモノとは限らず、一時的な高血圧・低血圧も含まれます。

 

肩こりを感じない人も居られますが、事実、肩こりを感じておられない方の方が滅茶苦茶硬い場合も多く居られ、この場合はただ単純に肩こりだと認識されていないだけの話の事も多々あります。

問題はこうした方は自身の自律神経の乱れ、心拍の乱れにも意識が行っていないので、あからさまな問題が起こらない限り病院に行かれないので注意が必要です。

 

頸部は温めた方が良いのか?冷やした方が良いのか?聞かれますが、基本、温めた方が良いと考えます。

また、頸をグルグル回す動きはどうなのか?聞かれますが、頸のみを大きく動かすと言うよりも、背骨全体を動かす意識を持たれた方が良いと考えます(頸椎のみでなく、胸椎も動かす意識)

また、頸部から出る神経は腕に行くので、頸部の運動のみではなく、上肢を動かす・伸ばす事も大事です。

肩こり者の多くが上肢の力が抜けなくなっています(触られるまで気づかない)

肩の筋肉(代表が僧帽筋)のほぐしのみでなく、腕の筋肉のほぐしも大事です。

 

胸郭の硬さは呼吸を浅くします。

呼吸が浅いと言う事は、横隔膜を使っての呼吸が出来ていないので胸式呼吸になっており、その場合、殆どが頸部の筋肉を使います。

なので首こりと言う現象が起こります。

首こりは頭痛を起こすので、偏頭痛持ちの方は胸郭が硬くなっている事が多いです。

頸部のストレッチをして首こりを解消するのではなく、胸郭も伸ばす様な動きをした方が良いですし、横隔膜をほぐす事も大事です。

横隔膜が硬いと言う事は腹部の緊張も強くなっている事が多く、触ると痛みを感じる方も多いです。

その延長で便秘なども起こるでしょう。

 

胸郭の中には心臓があり、心臓の動きも胸郭が硬いと100%で機能出来ないので、出力92%だとすると8%は血圧にも影響します。

この8%が積み重なれば、心疲労となり、それは無意識で精神疲労ともなります。

気づかない疲労感はこうして起こっている事もあるのです。

 

たかが、肩こり、首こり・・・

そんな単純な問題ではないのです。

頸もしっかりとケアしましょう!!

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