脳と脊髄を守る「第1次呼吸システム」とは?

私たちの体には、情報を集め・考え・指令を出す「中枢神経」という大切なコントロールセンターがあります。

中枢神経とは、「脳」と「脊髄」です。image

脳と脊髄を守る特別なシステム

脳と脊髄は、ウイルスなど異物の侵入を防ぐ特別なシステムから栄養をもらっています。

それが「脳脊髄液」です。

脳脊髄液の役割
  1. 栄養補給: 脳と脊髄に栄養を届けます。
  2. 緩衝作用: 外部からの衝撃を和らげます。
  3. 神経伝達の促進: 電気信号である神経をスムーズに伝えます。
  4. 老廃物の除去:脳や脊髄の代謝産物を流します。
脳脊髄液の循環

脳脊髄液は、脳で分泌され、脳全体を覆い、脊髄に降り、仙骨まで到達したのち、再び脳へと上がって来て、最終的に硬膜上膜洞と呼ばれる部分に入り、静脈に排泄されると言う仕組みで循環をしています。

脳脊髄液の分泌力は強く、開頭時、目視でその勢いが見て取れるほどです。

その勢い(水圧)は、頭蓋骨を内部から押し広げるほどのパワーを持ちます。

その勢いに加え、重力により脳脊髄液は下方(脊柱→仙骨)へと流れて行きます。

骨盤部(仙骨)まで届いた髄液は、骨盤(仙骨)の動きと、脊柱の柔軟性(動き)によって、再び、脳側へと上がって行きます。

これら骨の動きによる脳脊髄液を流すシステムを【第1次呼吸システム】と呼びます。image

 

 


第一次呼吸システムと、そのリズム

あなたが生まれる前——まだ羊水の中にいたとき——すでに動いていたリズム、それが第一次呼吸システム。

心臓の拍動でも、肺の呼吸でもない。もっと深く、もっと静かな揺らぎ。脳脊髄液が、ゆっくりと満ちては引く、生命の最初のリズムです。

私たちの神経系は、「水の揺らぎ」の中で育ちました。胎内の水の環境で神経が発達し、出生とともに肺呼吸が始まっても——その深いリズムは、ずっと続いています。クラニオセイクラルが触れているのは、まさにその「生命の始まりのリズム」です。


骨盤と背骨が、脳へ「水を送るポンプ」だった

あまり知られていませんが、骨盤と背骨には、脳脊髄液を上へ押し上げるポンプの役割があります。

呼吸や日常動作に連動して骨盤が動かされ、背骨がしなるたびに、脊柱管の中を流れる脳脊髄液に波のような圧力が生まれます。その波が、仙骨から頭蓋へと液体を押し上げていく——これが、私たちの身体に備わった「脳脊髄液循環システム」です。

脳で産生→分泌→その勢いで頭蓋骨が広がる→広がりが収縮する際に、その動きに加え重力によって髄液は流れる→脳脊髄液が仙骨側に到達する→骨盤が動く → 背骨がしなる → 髄液が上へ流れる → 脳や脊髄の周りを髄液が巡り、栄養を循環させ、老廃物を排出する

この連鎖が、毎日、静かに繰り返されています。


身体の硬さ・歪みが、脳の環境を少しずつ変えていく

ところが、姿勢の歪みや肉体疲労の蓄積・筋肉の硬さ・日常的な緊張によって骨盤や背骨が硬くなると、このポンプ機能が低下します。しなりを失った背骨は、髄液を上へ送る力が弱まり、髄液循環に滞りが起こります。

脳脊髄液は脳内で常に産生され続けているため、流れが滞ると頭蓋内に溜まりやすくなります。

その水圧が神経細胞に影響を与え、少しずつ神経細胞の働きを低下させていきます。

思考が鈍くなる

集中力が続かない

身体が重い

痛みが続く

判断が遅くなる——

こうした変化を年齢的なモノと考えていませんか?

運動不足が原因と考えていませんか?

これらは、ある日突然起こるものではありません。

骨盤・背骨の硬さや歪みが積み重なり、髄液の循環が何年もかけてゆっくりと滞っていく中で、気づかないうちに問題が進んでいくのです。

さらに、老廃物が脳内から排出されにくい状態が続くことで、脳内に老廃物が蓄積・沈着し、認知機能の低下やアルツハイマーのリスクにもつながると考えられています。

老人特有の円背(猫背)姿勢は、骨盤と背骨の可動性を損ない、「脳へ髄液が戻りにくい状態」を作り続けます。

「たかが姿勢の問題」「年齢のせいだから仕方ない」——その一言で己の身体を軽視すると、のちのち大きな問題を引き起こすのです。


整体とクラニオセイクラルで、ポンプを取り戻す

だからこそ、骨盤と背骨を「整え・緩め・弾力性を取り戻す」ことには、深い意味があります。

整体では、骨盤のゆがみを整え、背骨一つひとつの動きを引き出します。固まった関節や筋肉を緩めることで、しなりが戻り、髄液を押し上げる本来のポンプ機能が回復していきます。

クラニオセイクラルでは、骨盤(仙骨)から頭蓋骨にいたるまでのリズムを感知し、そのわずかな乱れや停滞に静かに働きかけます。

身体の最も深い層、第一次呼吸のリズムそのものを整えることで、脳脊髄液の流れが穏やかに回復し、神経系全体が落ち着きを取り戻していきます。

この二つのアプローチは、表面的な症状を和らげるだけでなく、脳と身体が機能するための土台、髄液循環という生命の基盤に、直接アプローチするものです。

 

定期的なケアは、衰えを「遅らせる」だけでなく、毎日の思考の明晰さ、身体の軽さ、そして生命力そのものを支え続ける習慣です。

あなたの身体の奥には、生まれる前から続いているリズムがあります。そのリズムが、滞りなく流れているとき、脳も神経も身体も、本来の力を発揮できるのです。

そのリズムを、取り戻していきませんか。

 

 

けやき整骨院にご相談ください!

どんなお悩みでも構いません。 あなたの治す力を引き出してみませんか?

整体に加えて、クラニオセイクラルもお願いします!」とお伝えください。

もちろん、クラニオセイクラルだけの施術も承っております。

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